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中国、シリア化学物資の搬出延期を理解
2013年 12月 31日9:55 / 提供:中国国際放送局

 中国外務省の秦剛報道官は30日北京で、「中国はシリア化学兵器の廃棄に向けた査察活動が積極的な進展を遂げたことを歓迎し、各側の取り組みを評価している。客観的な理由によりシリア化学兵器の国外への搬出が当初の計画より少し遅れることを理解している」と述べた。

 報道によると、国連及び化学兵器禁止機関(OPCW)はこのほど、年内に危険性が高い化学物質を国外に搬出する当初の計画が遅れることを明らかにしたということだ。国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は、延期は化学兵器廃棄のプロセスに大きな影響を及ぼすことがないとみている。

 これについて、秦剛報道官は30日の外務省定例記者会見で、「中国はシリア化学兵器の廃棄に向けた査察活動が積極的かつ明らかな進展を収めたことを歓迎し、国連、OPCW、シリア政府及び国際社会がこれに払った努力を評価している」とした上で、「この歴史的な活動は多々の困難や不確実な要素を抱えていることから、その安全の確保が最も重要だ。一部の客観的な理由により、危険性の高い化学物質の国外への持ち出しがいくらか延期されることを、中国は理解している」とし、関係各方面が引き続き有利な条件を作り、シリア化学兵器の廃棄に向けて共に努力していくことに期待を示した。