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日中関係の改善を願うことばかりに終始
2013年 9月 28日23:45 / 提供:
中国建国64周年を記念するレセプション

 来る10月1日は中国建国記念日の「国慶節」だ。国慶節は中国の祝日の中でも最も重要かつ盛大に祝う日である。

 例年通り、中華人民共和国駐日本国大使館は、9月26日、東京のホテルニューオータニで、中国建国64周年を記念するレセプションを開いた。招待状を頂いた私と主人も正装して参加した。当然のことながら、その日のホテルニューオータニは、玄関から会場の「鶴の間」まで特別警戒を布いていた。

 時刻が17時30分になると、程永華大使ご夫妻をはじめ大使館の高官らが、金屏風で飾った入口に並んで来賓を出迎えた。日本駐在の各国大使や代表、日本の鳩山元首相、福田元首相、谷垣法務大臣、山口公明党代表、経団連の米倉会長など、およそ1000人を超える日中の政界、経済界の代表が出席した。昨年と比べて今年は参加者が多いように感じた。日中関係が冷え込んでいるなか、中国の国慶節を祝い、日中関係の改善を望む方々も多いのだろう。

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挨拶し、乾杯の音頭をとる程永華大使

 席上、程永華大使が挨拶し、「中国政府は、中日双方の四つの政治文書に基づいて、中日間の戦略的互恵関係を推進していきたい。日本は政治的な決断と知恵を以って、中日関係を正常な発展軌道に戻すことを推進してほしい」と述べた。

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来場者と記念写真に納まる程永華大使夫妻

 今年は「中日平和友好条約」締結35周年にあたり、本来ならば様々なイベントを盛んに行うべきところなのに、この現状はとても残念である。日中の友人同士で歓談中、微力ながらも国民レベルで相互理解を促進し、二国間の友好に貢献しようと互いに励ましあった。

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筆者(左)とレセプションに出席する富士櫻温泉旅館の取締役である蘇錦さん

 会場には、ホテルのレストランの他、老舗の「中国飯店」などの中華料理の名店も多数出店していた。国を問わず、どなたも美味しい料理を賞味しながら和気藹藹と歓談していた。美味しい中華料理は、誰もが楽しめる普遍的な食文化として、国際文化交流の一助にもなっていると感じた。会場を後にしながら主人と話し合った話題も、日中関係の改善を願うことばかりに終始した。

(文:陸燕萌 写真:馮学敏)

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