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日本、再び「原発ゼロ」状態に入り
2013年 9月 16日16:54 / 提供:新華網日本語

 日本国内で唯一今なお稼働中の商用原子炉である大飯原発4号機は15日発電を止めて定期検査に入った。これは日本国内の商業用原発50基が1年2カ月ぶりに全部再び停止となることを意味している。

 大飯原子力発電所(原発)は日本?中部地域の福井県おおい町に位置し、関西電力株式会社に属する。この会社は15日の17時頃大飯原発4号機の核分裂を抑制し始め、出力を下げて、約6時間後に発電システムと送電システムを断って定期検査に入る見通しだ。4号機は16日の明け方には核分裂の完全停止が見込まれている。

 日本原子力規制委員会は今年7月に施行された原発の新規制基準に基づいて、6原発の12原子炉に対して安全審査中だが、原子炉の再稼働は最も早くても年明け以降となる見通しで、そのため今年冬日本は「原発ゼロ」状態に置かれる可能性が高いという。

 全国商業用原発の全運行停止の状況は、それ以前に日本の原発発展の草創期及び2012年に発生したことがあるだけだ。2011年の東日本大地震前には、原子炉30数基が稼働し、全国の電力供給の約3割が原発に頼っていたとのことだ。

 大地震が福島第一原発の事故を誘発した後、日本国内の原子炉は定期検査などの原因により運行を続々と停止しており、2012年5月に全国が「原発ゼロ」状態に入った。だが当年6月に夏季の電力不足を避けるため、政府は暫定的な安全標準に基づいて大飯原発3号機と4号機の再稼働を決定し、原子炉2基は当年7月に再び運行を開始している。

 規定に基づいて、日本の原発は営業運転から13ヶ月以内に定期検査を受けなければならない。原子力規制委員会は今年7月原子炉の新規制基準が施行される前に、大飯原発3号機と4号機への9月までの運行続行許可を決定している。3号機はすでに今月2日に定期検査を開始した。しかし原発は定期検査後も原子力規制委員会の安全審査を再度受ける必要があり、そのため再稼働の時期はまだ知る由もない。

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