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在日米軍が子供に射撃教える 市民ら反発
2013年 8月 29日13:14 / 提供:チャイナネット

 日本新華僑報網の報道によると、米軍横須賀基地で8月3日に行われた基地開放日のイベントで、全ての米海軍兵士が銃を携帯していたことに、子供を連れて見学した横須賀市民は大きな不安を感じた。市内の5つの市民団体は27日、討論会を行い、この件について討論した。   

 討論を通し、市民団体は在日米海軍司令官に抗議文を提出し、9月10日までに書面回答するよう求める方針を固めた。また、米国側が要求通り合理的な回答を出さなければ、法的責任を問うと表明。米軍側は「事実を確認中」とコメントした。   

 市民団体によると、開放日のこの日、米軍兵士は見学に訪れた日本の子供たちに銃を持たせ、射撃の姿勢をとらせるなどした。実弾射撃は行わなかったが、子供たちが銃を持ち、様々な射撃の姿勢をとって狙ったのはなんと道行く人だった。   

 市民団体のメンバーは、「日本の銃刀法違反にあたる。日本の司法機関は在日米軍を管理できないが、米軍基地は意識的に日本の法律を守るべき。交流の主旨にも反する行為」と批判した。

 2006年、米軍兵士が横須賀市の路上で日本人を殺害するという事件があった。遺族は今回のイベントでの銃携帯を知ると、「米軍兵士が起こした事件は日本人の感情を逆なでした」と怒りを露にした。   

 また、今回の件に関して、市民団体は吉田雄人市長に公開質問状を提出。市長は「米側はこの件を確認中」と回答した。   

 報道によると、日本人が銃刀法違反に関して反感を持つのは米軍兵士に対してだけではない。2012年4月、東京都の陸上自衛隊練馬駐屯地で行われた記念行事で、自衛隊員は銃を持って行進した。この行為は都内の市民団体から銃刀法違反と指摘され、2013年4月に数人の自衛隊幹部が刑事告発された。   

 神奈川県横須賀市にある横須賀基地は在日米海軍指令部の所在地である。毎年、基地開放日を設け、市民に基地を見学させている。本来の主旨は、米軍兵士と日本人の感情を近づけることである。

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