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米国、ロシアにスノーデン氏の状況を明らかにするよう要請し
2013年 7月 26日16:32 / 提供:新華網日本語

 ロシアは24日「プリズム」事件の解明者であるスノーデン氏に関する前後の異なる情報を伝えた後、米国が当日ロシア側にそれらを明らかにするよう要請した。

ホ ワイトハウスのカーニー報道官はオバマ大統領を伴ってイリノイ州へ赴く途中に随行記者らに対し、米国側は関連情報を見て、ロシア当局にスノーデン氏に対する現状を「明らかにする」よう求めているところだと述べた。カーニー報道官は米国側の立場、つまりロシアにはスノーデン氏を米国に引き渡し審問を受けさせる「先例と法律上充分な正当な理由」が存在することを重ねて述べた。

 米国務省のプサキ報道官は定例記者会見で、スノーデン氏が空港から離れることを許すいかなる行動も「極度に失望させる」ものだと述べた。米国のケリー国務長官は当日ロシアのラブロフ外相と通話した際再度米国側の立場を表明し、ロシア側に「正しい行動をとる能力がまだある」と強調した。

 24日のニュースは、スノーデン氏が当日ロシア連邦移民局(FMS)が提供した証明に基いて空港の乗り継ぎ区を離れロシア国内に入国したと伝えた。しかし、スノーデン氏のために法律上の援助を提供しているロシアの有名なカチャーナ弁護士はその後メディア記者に対して、FMSは現在関連の証明を提供していないので、スノーデン氏はまだ空港の乗り継ぎ区を離れることはできないと述べている。

 スノーデン氏は6月23日飛行機で中国香港地区からモスクワへで到着し、今までずっとシェレメチェボ空港の乗り継ぎ区に滞在している。現在、ベネズエラ、ニカラグアとボリビアが彼への庇護を提供したいと表明している。しかし米国務省はすでにスノーデン氏のパスポートを取り消しており、彼が飛行機で引き続き他の目的地へ向かうのは難しくなる。今月16日、スノーデン氏はロシアへ正式に臨時の亡命申請を行っている。