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日本長崎、 原爆で死亡した中国人労働者を追悼
2013年 7月 9日16:21 / 提供:新華網日本語

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 日本長崎市は7日午前、同市の平和公園で追悼式を行い、68年前の長崎への原爆投下で死亡した中国人労働者32人を追悼した。

 元長崎市長で中国人原爆犠牲者追悼碑維持管理委員会会長の本島等氏が追悼式であいさつし、次のように述べた。長崎市民と広島市民は原爆の被害者だが、日本が加害者でもあることを忘れてはならない。この100年の間、日本が発動した対外侵略戦争は中国、韓国、朝鮮などのアジア諸国に多大な被害をもたらした。長期にわたり私が主張しているように、我々はあの歴史を心から反省し、実際行動によって謝罪しなければならない。日本が中国などの労働者を強制連行した歴史的事実を後世に伝え、この追悼碑が持つ意味を人々に深く理解してもらうことが、我々が今日追悼式を開催する目的だ。

 中国の李文亮長崎駐在総領事もあいさつし、次のように述べた。76年前のきょう、日本軍国主義者は全面的な侵略戦争を発動した。それからの8年間に、あの戦争は中国に多大な被害をもたらした。最近、日本では侵略戦争の歴史を否定し、あいまいにする動きがみられるようになっている。歴史を正しく認識・対処することは、日本がアジアの隣国との関係を発展させるための重要な政治的基盤である。自身の歴史を正視し、歴史を認め、歴史を深く反省してこそ、アジアの隣国との未来志向の関係を構築するための環境を整えることができるのだ。

 猛暑のなか、長崎市民100人あまりが同日の追悼式に参列した。追悼式では、中国人原爆犠牲者追悼碑の説明板の除幕式も行われた。説明板には、日本語・中国語・英語で、中国人労働者が長崎にいたときの状況と追悼碑建立の目的が記されている。

 第二次世界大戦中、日本は中国人労働者約4万人を強制連行し、強度の肉体労働に従事させた。そのうち1000人あまりは長崎県の崎戸、鹿町など4カ所の炭鉱で働いていた。長崎に原爆が投下されたとき、中国人労働者32人が犠牲になった。

 2008年7月7日、本島等氏が音頭をとり、長崎市平和公園内に原爆で犠牲になった中国人労働者32人を追悼する追悼碑を建立した。