2013年 5月 15日16:37 ／ 提供：中国国際放送局日本語放送

　日本の安倍晋三首相は１５日午前の参院予算委員会で、過去の植民地支配と侵略を謝罪した「村山談話」について「政権としては全体として受け継いでいく」と述べた。

　また、過去の戦争をめぐる中国との関係について「侵略しなかったと言ったことは一度もない」と強調し、「過去に中国に大きな被害、苦しみを与えたことには痛惜の念を持っている」と説明した。

　民主党の小川敏夫議員は「定義によっては侵略でないと思っているのか」と重ねて追及したことに対して、安部氏は「まさに歴史認識で、そこに踏み込むべきではない。歴史家が冷静な目を持って確定していくものだ」と述べるにとどめた。

　これに先立ち、安倍氏は４月２２日の参院予算委員会で「安倍内閣としてそのまま継承しているわけではない」と答弁しており、翌日には「侵略という定義は学界的にも国際的にも定まっていない」と述べるなど、村山談話に納得していない様子だ。日本メディアはこれにより、安倍氏が事実上、以前の発言を修正したと報道している。