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国連、チャベス元大統領を追悼
2013年 3月 14日17:22 / 提供:新華網日本語

 潘基文国連事務総長とイェレミッチ第67期国連総会議長は13日国連大会でそれぞれ談話を発表した。その中でベネズエラのチャベス元大統領を忍んで、同氏が社会的弱者の生活を改善するために、またラテンアメリカ地域の一体化に果たした貢献を称えた。

 国連総会は当日、ニューヨークの国連本部で全体会議を招集し、全体で一分間黙とうし、亡くなったベネズエラのチャベス元大統領に哀悼の意をささげた。潘事務総長は大会での発言の中で、「国家指導者としてチャベス元大統領は自国と周辺地域、そして世界に変化をもたらした。チャベス氏はラテンアメリカの視点から出発し、地域の一体化運動において決定的な役割を果たした。ラテンアメリカ地域一体化のプロセスは大いに進行するにつれて、チャベス氏がラテンアメリカとカリブ海地域の人々の団結促進において果たした重要な役割は永遠に銘記されるであろう。潘氏は、国連はチャベス氏の業績を引き継ぎ、さらにラテンアメリカ地域の一体化を推し進めると述べた。

 また潘氏は、チャベス元大統領は生前、社会で最も立場の弱く、最も貧しいベネズエラの市民の生活を改善することに力を尽くし、このことは国連ミレニアム開発目標の実現にも有利に働いたほか、また元大統領は2010年ハイチ地震の救援活動においても重要な援助を提供した。潘基文は「チャベス元大統領が最も人々に深い印象を与えたのは、同氏がヒューマニズムから最も弱い人々の側に立ち、人々のために助けを呼びかけたことではないだろうか」と述べた。

 イェレミッチ国連総会議長は発言の中で次のように述べた。チャベス元大統領という魅力に溢れた国家元首は歴史に記憶されるだろう。同氏が行った進歩的な政策はベネズエラの貧困率を20世紀末の70%余りから現在の約20%にまで引き下げた。チャベス元大統領は在職期間中社会の公正を実現することに力を尽くし、ベネズエラ人民、特に最貧困の中にあえぐ人々の生活を改善することに努力していた。

 またイェレミッチは、チャベス元大統領はベネズエラの主権提唱者であるだけでなく、国連振興の揺るぎない支持者でもあった。チャベス元大統領はラテンアメリカとカリブ海地域の一体化の深化に強い推進作用を与えた、とも述べた。

 チャベス元大統領は病気治療がかなわず今月5日ベネズエラ首都のカラカスで逝去した。享年58歳。