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チャべス大統領の死去で起こりえる影響
2013年 3月 7日9:52 / 提供:新華網日本語

 ベネズエラのマドゥロ副大統領が現地時間5日の午後、ベネズエラのチャベス大統領が当日16時25分死去したと発表した。

 当国の憲法に基いて、ベネズエラでは30日以内に大統領選挙を通して新大統領が選出されるという。ベネズエラのアナリストはこのようにみなしている。選挙が早く行われば行われるほど副大統領でチャべス氏が指定した後継者であるマドゥロ氏が勝利する希望が増し、引き延ばせば、選挙では変数が急増する見込みだ。そして今後誰が政権を握ろうとも、ベネズエラ?中国関係にはあまり影響はないと思われる。もし反対派が政権の座についても、ベネズエラとラテンアメリカの左派との関係は恐らく弱まるだろう。

 チャべス氏は中国に対してたいへん友好的で、かつて相前後して6回訪中しており、ベネズエラ?中国関係に大いに貢献を行ってきた。

 チャべス大統領の執政期間中、ベネズエラと中国は多くのプロジェクト協力における協議を締結しており、双方はエネルギー、農業、インフラ整備、経済貿易、金融、航空宇宙などの分野で幅広い協力を行っている。中国社会科学院ラテンアメリカ研究所の徐世澄研究員は、マドゥロ氏が政権の座についた後は引き続き中国と友好的な協力関係が保たれる見通しで、この点は疑う余地はないが、たとえ最も可能として反対派を代表して選挙に出るカプリレス氏が大統領に当選しても、ベネズエラ?中国関係には大きな変化は起こらないだろうと考えている。

 ベネズエラ・米国の関係はここ数年緊張になり、両国は2008年9月にお互いに大使を召還したことがある。

 しかし、米国はずっとベネズエラの石油の最大な買い手で、ベネズエラより買った石油は米国の総輸入量の約10%を占めている。

 オバマ政府の役員は、チャベス大統領のガバナンス後期は両国関係を改善するために「チャンスを作り出した」ので、過去数ヶ月米国の役員は絶えずチャベス内閣高官に友好な態度を示したと見なしている。

 そのほか、マドォロ氏もカプリレス氏もみな米国との関係を重視している。

 ニュースの分析によると、ベネズエラと欧州連合、またベネズエラとスペインの二国間関係は大きな変化が起こることはないという。

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