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ドイツ ギリシャ国債の追加へアカットの可能性削除
2012年 11月 1日9:42 / 提供:新華網日本語

 ドイツ政府のシュテファン?サイバート報道官が29日、ドイツはギリシャ国債の追加のヘアカット(債務減免)はあり得ず、このようにすればドイツ憲法の政府財政の関連条項に相違するだけでなく、ギリシャ政府の信用名誉をも侵害し、またドイツ政府の今後の欧州債務救済でいっそう困難に直面させるからだ、と表明した。    

 サイバート氏は当日ベルリンで行われた記者会見で、ドイツ憲法は国家予算に対し明確な規定があり、即ちドイツ政府は債務違反が発生しそうな債務側には続けて貸付を行うことはできない。現在ギリシャは今後通常に巨額の債務返済が可能な能力を証明できず、ドイツ政府はいかなる新たな貸付や貸付担保も提供できない。現在の状況の下、ドイツがギリシャ政府へ追加のヘアカットすることはドイツ憲法に違反するだけでなく、ドイツの今後の欧州債務危機救済計画が自縄自縛することになり、またギリシャの長期的利益にも一致しないだろう、と述べた。  

 ギリシャ債務危機が爆発してから、欧州経済で最強の実力を持ちユーロ圏のトップを演じる国として、ドイツは今までギリシャに総計152億ユーロの二国間援助を提供してきた。そして当面ギリシャ経済が更に衰退した厳しい情勢に直面した点から考えて、ギリシャ政府は現在EU委員会、欧州中央銀行及び国際通貨基金「トロイカ」の代表と商談し、国際救済機関がギリシャに315億ユーロの救済融資実現に向けて努力し、またユーロ圏の債権国に部分的な追加のヘアカットをし、経済苦境から抜け出す助けをしてくれるよう要求している。  

 今年の初め、ギリシャは個人債権者が所有する約2000億ユーロのギリシャ国債を53.5%まで削減させるのに成功した。目下、ギリシャ政府は国際社会に財政調整目標の期限を2014年から2016年まで延長してくれるよう懸命に求めているところだ。

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