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今年6月の訪日外国人数 初めて震災前を上回る
2012年 7月 28日9:34 / 提供:新華網日本語

  レコードチャイナの報道によると、2012年7月23日、華字メディア・日本新華僑報網は、今年6月の訪日外国人旅行者数(推計値)が東日本大震災前の水準を初めて上回ったと伝えた。  

  日本政府観光局が20日に発表した6月の訪日外国人旅行者数は、前年同月比で58.6%増の68万6600人。震災前の2010年6月に比べて1.4%の増加となった。訪日外国人が大幅に上昇した背景には、中国や東南アジアからの個人旅行者?団体旅行者が増加したことや、今春から相次いだ国際線の新規就航などがある。  

  国や地域別でみると、個人観光ビザ(査証)の発給要件を緩和した中国が前年同月比で約2.01倍の12万9600人に。タイやマレーシアからの訪日者数も約80%増と、計5カ国で6月単月の過去最高を記録した。  

  井手憲文観光庁長官は「震災からわずか1年で震災前の水準に達したことは喜ばしい」と発言。さらに夏場の盛り上がりに期待を寄せている。また今年上期(1月〜6月)の合計は前年同期比で42.9%増の404万8600人で、2010年上期よりわずか3.6%減となっている。一方で、円高や放射能汚染への恐怖から、国別でこれまで最多だった韓国は2010年6月比で15%減となった。  

  日本政府も外国人旅行者を東北地方へ誘致しようと躍起になっている。とりわけ中国人観光客に対しては、今年7月から岩手?宮城?福島の3県を訪問する場合、有効期限内であれば何度でも出入国できる数次査証(ビザ)の発給を実施している。

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