イタリアで大型豪華客船が座礁、5人死亡=船長を逮捕
2012年 1月 16日13:50 / 提供:
イタリア中部沖のジリオ島付近で13日夜に大型豪華客船コスタ・コンコルディアが座礁した事故で、船内から15日、新たに2人の遺体が発見された。これで死者数は計5人となった。
同客船には事故当時、乗客乗員4229人が乗っていたが、発生から3日目に入った現地時間の16日も、行方不明になっている乗客乗員の捜索が続けられている。犠牲者はさらに増える恐れもある。
イタリアの検察当局は、フランチェスコ・スケッティーノ船長が同船を座礁させ、まだ乗客が残っているのに同船を見捨てた疑いがあるとして、過失致死の容疑で拘束した。さらに一等航海士も同様の容疑で拘束して取り調べるとともに、航行記録装置を回収して解析を進めている。コスタ・コンコルディアを所有するコスタ・クロシエレ(Costa Crociere)社は同日、声明を発表し、「船長の緊急事態の対応は、国際基準に沿ったコスタ・クロシエレの手順に従っていなかった」と述べ、緊急対応が順守されていなかったことを認めた。
大型豪華客船コスタ・コンコルディア
1912年のタイタニック号沈没事故から今年で100年となるが、全長290メートルの豪華客船コスタ・コンコルディアの座礁は、それを思い起こさせる事故となった。
(編集z 写真:中新社)
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