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第3回中米戦略・経済対話は大成功を収めた 王岐山副首相
2011年 5月 12日9:48 / 提供:新華網日本語=中国通信社

  中国の王岐山副首相は10日、同地で開かれた第3回中米戦略・経済対話に関する共同記者会見の席で、戦略・経済対話は大成功を収めたと指摘し、次のように説明した。  

 双方は両国の経済協力にかかわる大局的問題、戦略的問題、長期的問題について突っ込んだ討議を行い、多くの問題で互恵とウィンウィン(共に勝者になること)の成果を収めた。私とガイトナー財務長官が署名した「経済の力強い成長、持続可能な成長、バランスのとれた成長と経済協力を促すことに関する中米の全面的枠組み」は両国がより大規模な経済協力、より緊密な経済協力、より幅広い経済協力を進めることを明確にしたものだ。  

 現在の複雑な経済情勢のもとで、中米はマクロ経済政策に関する意思の疎通と調整をさらに強化し、両国経済の安定した健全な発展を促していくべきだ、との点を双方は一致して確認した。双方は欧州の公的債務危機、日本の地震が招いた放射能漏れ、中東情勢の混乱が世界経済に与える影響などに関する問題を討議し、国際社会は協力を強化し、世界経済の力強い回復と持続可能な回復を確保し、世界経済のガバナンス構造の改革を効果的に進め、公正で合理的な新国際経済秩序を徐々に確立していかなければならないと強調した。経済成長パターンを転換し、経済構造を調整する過程で、それぞれの優位性を生かし、鉄道や送電網などのインフラ分野および、クリーンエネルギー、グリーン経済、科学技術イノベーション分野の協力を強化し、地方政府や企業の交流と協力を拡大していくことで双方は合意した。  

 より開放されて貿易投資システムを構築するために努力していかなければならないと双方は強調した。輸出管理体制改革を進める過程で中国を公平に扱い、中国に対するハイテク製品輸出規制を緩和し、中米商業貿易委員会を通じて中国を市場経済国家として認めることを米国側は約束した。投資保護協定締結交渉を継続し、知的財産権保護、製品の品質、食品の安全にかかわる分野の協力を強化していくことを確認した。ドーハ?ラウンド交渉を推進し、保護貿易主義に共同で反対していくことも確認した。  

 金融協力問題についても突っ込んだ討議を行った。ヤミ銀行、信用格付け機関、報酬政策の改革、違法資金調達にかかわる分野の情報の共有と協力を強化し、国際金融システムの改革を共同で推進していくことで双方は合意した。米国側は中国の金融企業の対米投資を歓迎すると表明した。  

 今回の経済対話を通じて、双方は理解を深め、共通認識を拡大し、大きな成果を収めた。この成果が相互尊重と互恵とウィンウィンに基づく協力パートナーシップの発展を力強く促すことは必至だ。

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