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中日首相、ホットラインが再開へ
2010年 5月 31日18:02 / 提供:
野球を楽しむ中国の温家宝首相=31日、東京で

 中国の温家宝首相は31日東京で日本の鳩山由紀夫首相と会談を行った。  

 席上、双方は,両国首相間のホットラインの再開、東中国海問題における原則的な共通の認識事項の実施に関する政府間文書の交換のための交渉の正式開始、両国防衛部門による海上連絡メカニズムの設置、それに海上での捜索・救助に関する協議書調印のための交渉開始について合意に達した。そのほか、双方は両国の食品安全での協力に関する合意書に調印した。

 これに先立ち、温首相は30日夜東京で7つの日中友好団体と4つの在日中国人(華僑・華人)団体が共催する歓迎晩餐会に出席した。  

 温首相は講演で、三年前、私は誠意をもって日本に対する「融氷の旅」を始め、中日両国民の心と良知が疎通できる点、中国人に対する日本人の友好を深く感じてきた。三年来、中日関係は改善され増進しつつ、新たに健全発展の軌道に戻っている。両国の間に矛盾と問題がありながら、両国民の間に誤解がありながら、中日友好の基盤が民間にある点を私はかたく信じており、我々は中日友好事業を受け継ぎ推進していかなければならない。  

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講演する中国の温家宝首相

 人と人の付き合いは相互信任が不可欠で、国と国との付き合いもそれとおりだ。中日関係の発展をはかるには、相互理解を増進させ、相互信頼を醸成する点は一番重要だ。  

 我々は、憎しみを続けるわけでなく、歴史をかんがみに、未来に向かう点を堅持し、得がたい平和を大切にすべきで、歴史の悲劇は二度と繰り返してはならないと、強調している。

(編集:章坤良 写真:中新社・新華社)

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