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混乱長期化、死傷者800人超=タイの首都バンコク
2010年 4月 12日18:07 / 提供:
転覆された治安部隊の装甲車=タイの首都バンコクで

 タクシン元首相派組織「反独裁民主戦線」(UDD=「赤シャツ軍」)と治安部隊の衝突で多数の死傷者が出たタイの首都バンコクでは、12日もデモ隊が都心の一角を占拠し続けていおり、混乱長期化は必至の情勢だ。

 10日に起きた衝突による死傷者は、12日午前(日本時間同)までに死者21人、負傷者約860人に達した。死亡者の中には、タイ治安部隊の兵士4人と日本人記者1人がいるという。

 日本人記者1人の死亡について、在タイ日本大使館は、撃たれた状況を詳細に捜査するようタイ政府に要請した。遺体は12日、タイ当局の司法解剖を経て、前夜到着した遺族に引き渡されるとしている。

 中国外務省の姜瑜報道官は11日、中国はタイの情勢について注意深く見守っていくと述べた。10日、タイ国内で由々しい騒乱が起きたことを受け、姜瑜報道官は記者からの質問に対して、「中国はタイの情勢に注意深く注目している。中国はタイの友好的な隣国として、タイの社会や秩序がいち早く回復し、政治の安定、経済の発展、人々の安定した暮らしを心から期待している」と話した。

(編集:章坤良 写真:中新社)

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