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麻薬密輸罪できょう午前、英国人の死刑執行=中国
2009年 12月 29日17:22 / 提供:
英国人アクマル・シャイフの資料写真

 麻薬密輸罪で死刑判決が確定していた英国人アクマル・シャイフ死刑囚(53)に対し29日午前10時30分に、新疆ウイグル自治区ウルムチで注射による死刑が執行された。中国紙、環球時報が伝えた。

 シャイフ死刑囚は2007年9月、タジキスタンの首都ドゥシャンベから航空機で中国新疆ウイグル自治区ウルムチの空港に到着した際、携帯していたスーツケースにヘロイン4キロを所持していたとして昨年、一審で死刑判決を受け、今年10月に刑が確定。最高人民法院(最高裁)が29日までに刑執行を承認していた。

 被告の死刑確定後、英国側は「シャイフ死刑囚は精神病患者であるため、中国の国内法にも国際法にも、精神病患者による犯罪に死刑を適用すべきではないと明記されている。中国政府による減刑を強く望む」との声明を出したが、中国外務省報道官は今年10月、「英国側は精神疾患の証拠を示していない。被告本人も、家族に精神病歴はないと話している」と述べていた。

(編集:章坤良 写真:環球時報)