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G8+G5会合がラクイラで開催
2009年 7月 10日9:20 / 提供:
 G8・主要8カ国プラスG5・新興5カ国首脳会合は9日、イタリアのラクイラで行われた。会合では、国際的な金融危機への対応や世界経済の回復推進、気候変動、エネルギー安全、食糧安全、国際貿易など、当面、国際社会の最も関心を寄せている諸問題が討議された。中国の胡錦涛主席の代理である戴秉国国務委員は会合に出席し、それらの問題に関する中国の立場を紹介した。

 世界経済の回復と経済調整の強化について、戴秉国国務委員は「現在、以下のことに力を入れるべできだ。世界経済の回復と国際金融システムの改革を積極的に推進していくこと、気候変動や、食糧安全、エネルギー安全など世界的な課題における協力を積極的に推し進めていくことだ」と述べた。

 会合に出席した新興国の首脳は「金融市場の監督管理を強化し、引き続き保護貿易主義に反対していくべきだ。国際社会は世界の貧困状況の深刻化と発展環境の悪化問題に十分気を配り、発展の問題を最も重要な位置に置くべきだ。先進国は貧困国への資金支持を続けていく約束を守っていかなければならない」と述べた。

 先進国の首脳は「革新を通じて、持続可能な発展を実現し、特に保護貿易主義に反対し、できるだけ早くドーハラウンド交渉を再開する必要がある」と語った上で、新興国の参与がなければ、気候変動の問題を解決することが不可能だという考えを示した。

(中国国際放送局)