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国際食品安全協力強化、不必要な貿易障壁防止
2007年 11月 29日9:05 / 提供:

 品質・安全を口実とする輸入足止めのやり方に対して、45カ国からの代表600人余りは27日に北京で国際食品の安全協力を強め、不必要な貿易障壁を避けるよう呼びかけた。

 閉幕したばかりの「国際食品安全ハイレベルフォーラム」の席で、各国の参会代表は共に「食品安全に関する北京宣言」を締結、食品安全対策は科学的依拠とリスク分析に基づき、不必要な貿易障壁を避けることで合意した。  

 世界保健機関(WHO)食品安全部ディレクターのJorgen Schlundt氏によると、食品安全を守るには、各国の食品安全基準は科学的依拠とリスク分析に基づいてこそ、食品貿易の摩擦を防止できるという。  

 中国国家質量監督検験検疫総局局長の李長江氏によると、食品安全は国際貿易の技術的・敏感的問題であり、国家間の食品安全に関する分岐は技術的問題が技術で解決する原則に基づき、非難と食品安全による貿易障壁に反対、食品安全問題の政治化に反対するという。

  食品工業は世界重要な支柱工業の一つだ。ネスカフェの推測により、世界食品市場の営業額は4.6兆ドル、世界GDPの10%を占めている。  世界貿易機関(WTO)の資料によると、全世界の食品安全問題による貿易摩擦が増加している。各国の関税障壁と非関税障壁の撤廃に連れて、貿易の技術的障害に関する協定(TBT)と衛生植物検疫措置の適用に関する協定(SPS)は食品輸入を制限か禁止する得策になった。

 国連食糧農業機関(FAO)事務局長代表によると、国際貿易の食品と農産物の安全と品質要求に対する厳格化に連れ、発展途上国輸出品の国際基準及び輸入国基準の達成がますます難しくなる。国際協力を強め、発展途上国のTBT/SPS協定の対応能力を向上する必要があるという。  

 李長江氏によると、中国は先進国が食品安全の監督・管理における先進的なやり方と完熟した経験を生かし、発展途上国を助け、特に育成と教育を通じて、先進国と発展途上国の協力を促進、発展途上国の食品生産技術を改進、発展途上国の食品安全生産と監督?管理を強めると語った。

 ちなみに、上記の要望は「食品安全に関する北京宣伝」に盛り込まれ、各国は今後、発展途上国と先進国間、及び発展途上国間の効果的な協力を通じて、食品安全の能力建設を加速、食品安全を確保するようになる。