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中国 朝鮮人権問題への安保理の介入に反対
2014年 12月 23日14:43 / 提供:中国国際放送局日本語放送

 中国の劉結一国連大使は22日に開かれた国連安保理の会議で、朝鮮の人権侵害を理由として朝鮮情勢を安保理で検討する公式議題として取り上げることに反対するという中国側の立場を表明しました。

 劉国連大使は「安保理は平和と安全を議論する場であり、人権問題を扱う場ではなく、さらに人権問題を政治化してはならない。安保理は、対話の促進や情勢緩和につながる努力をすべきであり、情勢をエスカレートさせうることをしてはならない。朝鮮の人権問題への介入はこのような目的に背く行動であり、害をもたらすばかりでまったくプラスにならない」と指摘しました。

 劉大使はまた「中国は朝鮮半島の近隣であり、朝鮮半島で動乱や戦争が起こることを絶対に許さない。中国側は今後も引き続き朝鮮半島の非核化目標の実現に取り組み、平和と安定を断固として維持し、話し合いと交渉を通じて問題を解決することを促していく」と強調し、関係各方面に対し、共に努力し、実際の行動を通じて6ヵ国協議の再開を促し、朝鮮半島の平和と安定を維持するよう呼びかけました。

 同日の会議では、ロシアなどの国々もそれぞれ異なる観点から朝鮮の人権問題への安保理の介入に反対する立場を表明しました。

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