中国の李克強首相は10日午前、北京の人民大会堂で、オーストラリアのアボット首相と会談しました。

　この中で李首相は「今後の目標として、中国とオーストラリアは両国間の自由貿易協定をめぐる交渉を速め、両国国民に切実な利益をもたらしていく。インフラ整備での両国の協力を深めていく。中国は、実力のある中国の企業がオーストラリアの鉄道や道路、空港などインフラ関連の建設プロジェクトと改造プロジェクトに投資することを支持すると共に、オーストラリアと地域間の相互連結を推し進め、地域経済協力を促進し、共同発展と繁栄を実現したい。また、農牧製品の生産加工、倉庫管理と物流などで全面的な協力を推進し、『食卓経済』が両国の互恵協力の新焦点になるよう尽力していく」と語りました。

　これに対し、アボット首相は「自由貿易協定の早期締結に向けて努力し、両国の経済、投資、農業などにおける協力レベルを高め、両国関係と地域経済の一体化の発展を推進していきたい。オーストラリアは中国企業の投資を歓迎し、そのために公平な環境作りに努めていきたい」と述べました。

　同日、李首相はチリのバチエレ大統領、マレーシアのナジブ·ラザク首相ともそれぞれ会談を行いました。