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 シリア、米国の対テロ問題に対する二重の基準を非難
2014年 9月 30日10:30 / 提供:

 シリアのムアレム外相は29日、アメリカ政府が対テロ問題において二重の基準をとっていることを非難するとともに、関係国にテロ組織への資金援助と支援を停止するよう呼びかけました。

 ムアレム外相は同日、国連の一般討論演説で、「アメリカが二重の基準をとっている。いわゆる『穏健派』のシリア反政府組織に資金や武器、訓練などの支援を提供することは、テロリズムを助長することになる。これはシリア危機を長引かせ、政治的解決の基礎を破壊するものだ」と述べました。

 今年6月に入ってから、「イスラム国」を始めとする反政府武装勢力はイラク北部と西部を占領しました。アメリカ軍の戦闘機は8月8日からイラク国境内の「イスラム国」の目標を空爆し始め、また9月22日夜、空爆範囲をシリア国境内にまで拡大しました。アメリカ議会は先日、陸上における米軍の作戦に協力させるため、シリアの「穏健派」反政府組織への訓練と武器の支援提供を可決しました。(hj 小山)国際・交流へ