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恋愛に消極的な日本の若者、「添い寝フレンド」が流行
2014年 9月 14日10:29 / 提供:チャイナネット

  日本では近年、少子化が深刻になっている。これは若者の晩婚化、出生率の低下などが原因だが、さらに深く掘り下げると、若者が恋愛から遠ざかっていることが分かる。国立社会保障 人口問題研究所の調べによると、未婚男性の61.4%、未婚女性の49.5%が恋人がいないと回答した。彼らが恋愛や恋愛ドラマに興味を持たず、日本の恋愛ドラマの視聴率が低迷している。若者は恋人探しに消極的で、東京郊外のラブホテルからも客足が遠のいている。一部の旅館は「女子会」、「男子会」を売り物にしている。

  日本の若者の間では、「友達以上恋人未満」という男女関係を表す言葉がある。具体的に言えば、これは一部の若者の間で形成されている奇妙な関係で、同じベッドで寝ていても何もしないほどだ。これは「添い寝フレンド」と呼ばれている。環球時報の記者は日本で、このような例を多く見聞きしている。ある女子大生は、男子の同級生と大学付近の学生寮で同棲し、関係が良かった。その後この男子は引っ越し、大きな部屋に住むようになった。それから二人は一緒に映画を見て食事をするようになった。その後この女性は一週間に一度、男子の家を訪問し、会話をし、添い寝だけをするようになった。この女子は初めから男子に対して、添い寝だけにするよう断りを入れていた。男女とも相手が意中の人ではないことを自覚し、それゆえ恋人関係になろうとはしなかったが、不思議なことに添い寝だけをして本音を語り、慰めを得ようとした。当然ながら、男女はこの関係を外には秘密にしていた。

  別の「添い寝フレンド」関係の男女は幼なじみで、同じ大学に通い、よく理解し合っていた。彼らは意中の人が見つからなかったので、恋人関係にはなれないことを良く知りながらも、一人で生活をしていてはつまらないと感じ、一週間に1-2回添い寝する関係になり、孤独感と寂しさを解消した。彼らは自分たちの関係を、恋人ではないが友達以上家族未満の関係であり、親しみがあり、信頼できると感じた。この女子はその後、意中の人を見つけ、ボーイフレンドに「添い寝フレンド」の幼なじみの男子がいることを告白した。彼女はボーイフレンドに注意され、「添い寝フレンド」と別れを告げた。二人は平和的に関係を終わらせ、互いにストレスや心のしこりが残されることはなかった。

  新入社員のAさん(男性)はSNSである女性と知り合い、意気投合し、すぐに会うことになった。二人は実際に会ってみると恋人にはふさわしくないと感じたが、ネットフレンドとしては何でも話ができた。彼らは話が合うことから、「添い寝フレンド」になった。

  インスタントメッセージなどのSNSが発展し、恋人同士の情報が目につきやすくなっている。一部の人は自分のプライバシーが恋人にネット上にさらされることを恐れ、まるで監視されているようだと感じている。多くの若者は、恋愛は難しいとため息を漏らしている。友達以上恋人未満の添い寝関係は、一部の若者の心理的な欲求を満たしている。孤独でもなく、束縛を恐れる必要もないのだ。

  ある日本の社会学者は、「添い寝フレンドは、若者の恋愛欲の減退を示している。ネットワークの時代では、すべてのプライバシーが脅かされている。若者は、本当の気持ちを示そうとしない。恋愛中に大々的に公開すれば、別れてから他人に取り沙汰され、グループ内の話題になってしまう」と指摘した。これは若者にとって恐ろしいことだ。日本の若者が恋愛に消極的になったことは、進歩なのだろうか、退化なのだろうか?

チャイナネット

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