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韓国仁川アジア大会、国民の8割以上が「無関心」
2014年 9月 8日9:47 / 提供:新華網日本語

 仁川アジア大会開催まで20日を切った。韓国アジア競技大会組織委員会は韓流スターを起用し、海外で積極的に宣伝活動を行っているが、肝心な韓国国民の反応は冷淡だ。世論調査では、仁川アジア大会に関心がないと答えた韓国人は80%を上回った。

 韓国でアジア大会が開催されるのは今回で3回目になる。2018年に平昌で冬季五輪が開催されることから、今回のアジア大会に対する国民の関心はもともと薄かった。さらに、今年4月に発生したセウォル号事件は韓国社会に大きな悲しみをもたらし、「国民はその苦しみから抜け出していない」と大会組織委員会の責任者は話す。

 こうした国民の無関心が、仁川アジア大会の会場建設に深刻な影響を与えている。開催1カ月前の韓国メディアによる取材では、競技会場のトイレの欠陥や換気設備、照明設備の不備、観光客を受け入れるホテル不足などが明らかになった。韓国の国民は今、巨額の予算を投じてアジア大会を開催する意義を見失っている。観戦チケットの販売状況も芳しくなく、8月29日の時点でわずか30%しかない。韓国のメダル有望競技である射撃やフェンシング、テコンドー、人気の球技種目、水泳などには一定のファンが存在するため、同組織委員会は今後のチケット販売に期待をかけている。