ロシアを8日から訪問する中国の習近平国家主席はその前日、ロシア政府発行紙「ロシア新聞」に、「歴史を心に刻み、未来を切り開く」と題する文章を発表した。この文章は、中露両国が共に戦った歴史を振り返り、第2次世界大戦の勝利の成果を共に保護する決意を表明し、人類の協力とウィンウィンの明るい未来への見通しが記されている。この文章は、ロシアの政治界、学界、国民の大きな反響を呼び、他のメディアに相次いで転載され、関連のニュースも発表された。

　ロシアのニュースチャンネル「ロシア24TV」はゴールデンタイムで習主席の文章を伝えました。他にも、インターファクス通信や新聞「コムソモリスカヤ·プラウダ」などがいずれも報道した。

　ロシア国際問題評議会のアンドレイ·コルトゥノフ会長は、「中国は第2次世界大戦において3500万人という極めて多い死傷者を出した。西側諸国の多くの人は、第2次世界大戦の欧州戦線の歴史はよく知っているが、アジア太平洋戦線の歴史をあまり知らない。習主席がロシアの『対ドイツ戦勝70年』記念式典に出席することは、中国とソ連のアジア太平洋戦線における貢献をより多くの人々に知らせ、若い世代がより全面的に歴史を理解することにプラスとなる」と述べた。

　「ロシア新聞」のパーベル·ネゴイツァ社長は「習主席が提案した協力とウィンウィンを核とする新しい形の国際関係を築き上げるという論断は、社会発展の規律に合致する真理であり、第2次世界大戦から教訓をくみ取り、悲劇の再演を避けるべきだということを人々に戒めている」と述べた。

　ロシア科学アカデミー極東研究所のアンドレイ·オストロフスキー副所長は「ここ数年、中国の国際問題の処理に関する政策はますます成果を上げている。これはロシアと中国の国際舞台における協力を一層促進させるだろう」と述べた。