イエメンでは、イスラム教シーア派系武装組織フーシ派と、ハディ大統領を支持する部隊の戦闘は南部都市のアデンで続いており、3月下旬以来、380人が死亡し、2100人が負傷していることが分かった。イラン海軍のサヤリ最高司令官は8日、「第34艦隊がアデン湾とマンデブ海峡に向かっている」と発表した。

　サヤリ司令官によると、第34艦隊には補給観、駆逐艦などが含まれている。派遣目的はアデン湾海域におけるイランの船舶の通行の安全確保としている。

　イラン大統領の特使としてレバノンを訪問中のサルマディ外務次官は同日、首都ベイルートでイエメンの各側が対話を行い、政治的なルートでの危機解決を呼びかけた。

　国連のベヤニ国内避難民の人権に関する特別報告官は現地時間の8日、ニューヨークで、イエメンで予想される難民危機に対応するよう、国際社会に求めた。

　国連によりますと、過去2週間のイエメン衝突で、77人の子どもを含む約540人が死亡している。そのうち、300人以上が一般市民だ。また、少なくとも500人が負傷し、10万人以上が住まいを失ったということだ。

　中国外務省の華春瑩報道官は「中国側はイエメン情勢の悪化を懸念している。これ以上、犠牲者を出さないためにも、各側はできるだけ早く停戦するよう」呼びかけた。