第7回中日韓外相会議が21日、韓国のソウルで開かれ、共同記者発表が出されました。要旨は次の通りです。 　一、2015年3月21日、中華人民共和国、大韓民国、日本国の外相はソウルで第7回中日韓外相会議を開き、3カ国による協力の現状、未来の発展方向、国際問題や地域問題など幅広い分野にわたる議題をめぐって意見を交換しました。

   二、3カ国の外相は、2012年4月以来、3年ぶりの再開となった、この会議により、3カ国の協力メカニズムが回復することを期待するとともに、この協力体制が東北アジアの平和、安定、繁栄を促進する重要な協力の枠組みとして、さらに発展するべきだと考えています。

   三、3カ国の外相は、ここ数年、東北アジアの情勢において不安定の要素が見られるものの、3カ国による各分野での協力は次第に推進されると認識しています。

   四、3カ国の外相は、二国間関係は3カ国協力の重要な基礎で、協力を深めることは二国間関係の発展、及び東北アジア地域の平和、安定、繁栄にも役立っていること。また、3カ国は歴史を正視し、未来に目を向ける精神に沿って、関連する問題を適切に処理し、二国間関係の改善と3カ国協力強化のために尽力していくことで意見が一致しました。

   五、3カ国の外相は、朝鮮半島の核兵器開発に対する反対を改めて確認しました。国連安全保障理事会が出した決議と「9.19共同声明」で決められた国際的義務と約束が着実に履行されるべきであり、6カ国協議を回復し、朝鮮半島の非核化プロセスで実質的な進展を収めるために努力することを決意しました。

   また、3カ国の協力は東アジア協力の重要な一環であり、地域対話と協力によって信頼を深めることが必要との認識で一致しました。さらに、テロリズム、極端主義、ウクライナ情勢、中東問題、国際経済など、世界問題についても意見を交わし、国際社会が直面している問題について密接な交流メカニズムを保つことで合意しました。

   六、3カ国の外相は、この会議で収めた成果をもとに、3カ国首脳会談の早期開催に向けて取り組んでいくことを決めました。

   (文字/中国国際放送局　写真/新華網日本語)