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日本人の人質の母親、安倍首相に全力を挙げるよう求める
2015年 1月 30日15:49 / 提供:新華網日本語

  【新華社北京1月30日】過激派組織「イスラム国」に拉致された日本人の人質、後藤健二さんの母親が28日に公の場に姿を現し、日本·安倍晋三首相にヨルダン政府と協力し、彼女の息子の釈放のために全力を挙げるよう求めた。

  母親が懇願

  現在47歳のフリーライターである後藤さんは去年の10月、「イスラム国」に拉致されたもう1人の人質、湯川遥菜さんを救出するために過激派組織の手に落ちた。報道によれば湯川さんはすでに殺害されたとみられている。

  後藤さんの78歳の母親、石堂順子さんは28日に1度の記者会見に出席し、安倍首相へ宛てた1通の書面をメディア記者に向けて読んだ。石堂順子さんは、自分は以前安倍首相と政府報道官1人に面会を申し入れたが、スケジュールがすでにいっぱいだと断られたと述べている。仕方なく、石堂さんは安倍首相に書面を送らざるを得なかった。日本の共同通信社は、この書面は日本社民党の福島瑞穂副党首事務所を通じて内閣総務大臣の事務室へ送信されたと報じた。

  石堂さんは書面で「(後藤)健二の命を救ってください。私はあなた(安倍首相)にヨルダン政府との交渉に最後まで全力を挙げてくださるようお願いします。」と伝えている。

  安倍首相が憤る

  「イスラム国」は日本時間27日の夜23時、捕虜になっているヨルダン人パイロット、ムアス·カサスベ氏の写真を手にした後藤さんの画像と音声を公開した。後藤さんはムービーの中で、彼には「24時間」しか残されていない、被俘となっているヨルダン人パイロットに残された時間は更に短く、これ以上引き延ばせば、2人のうち1人が殺されるだろうと述べている。

  安倍首相は「イスラム国」の行為に対し憤りの意を表した。安倍首相「これはとても卑劣な行為で、私たちは非常に憤りを感じ、私たちはこの行為を強く非難する。」と述べた。

  安倍首相は、「このような厳しい形式のもと、私たちがヨルダン政府に助けを求める姿勢は変わりなく、後藤さんの一日も早い釈放の確保を望んでいます」と述べた。しかし、安倍首相は、日本はテロリズムに譲歩しない と誓っているという。