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「靖国神社には英霊でなく野獣」= 韓国の学術界
2014年 1月 8日10:58 / 提供:新華経済

 昨年末の安倍晋三首相の靖国神社参拝に、韓国の人々から強烈な批判の声が続々と上がっている。中国・人民網は8日、中国の記者が韓国ソウルにある「戦争と女性の人権博物館」を取材した際の様子を伝えた。

 この博物館は日本軍の従軍慰安婦だったという女性たちの資料や日本への抗議の歴史などを示す品を展示している。

 ある来館者は記者の取材に対して、「靖国神社は慰安婦制度の元凶となった人々を祭っている。日本のリーダーがこうした野獣を『英霊』と崇めて敬意を示すことには吐き気がする思いで、受け入れられない。これが『不戦の誓い』になるのか?」と語った。

 同博物館を運営する韓国慰安婦問題協議会の金東姫氏は、「日本が歴史を歪曲し、侵略戦争を美化する行為は必ず歴史の審判を受ける。人類の歴史に背く行為が反発を受けるのは当然だ」として、安倍首相の姿勢を批判した。

  韓国の学術界では、韓国学中央研究院の李完範教授が「靖国神社は戦犯を祭った場所であり、良識のある政治家であれば参拝せず、その存在も許さない。安倍首相は『不戦の誓いをした』と言うが、こうした弁明は嘘だとしか考えられない」と指摘。

 また安重根義士記念館の李康淵氏も、「靖国を参拝して不戦の誓いとは笑い話だ。韓国と中国など、戦争で日本から被害を受けた国の人々が一致団結して対応し、自国のためだけでなく、世界に再び戦争が起きることのないようにする必要がある」と訴えた。