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中国と日本の「力比べ」で韓国が板挟み
2013年 11月 28日10:42 / 提供:新華経済

 韓国紙・中央日報の中国語版ウェブサイトは27日、中国が設定した防空識別圏により、韓国が中国と日本に挟まれ、「サンドイッチ状態」になっていると報じた。

 中国が防空識別圏を設定したことを受け、日本の政界内部で「この機会に日本も竹島(韓国名:独島)を含めた新たな防空識別圏を設けてしまえ」といった論調が巻き起こっている。その一方で中国も「黄海(韓国名:西海)も防空識別圏に組み入れる」方針を掲げた。つまり、中国と日本の力比べが韓国を「サンドイッチ状態」に陥れた形だ。

 自民党の外交・国防部会が26日に外務省、防衛省、国土交通省の幹部らを集め、非公開の合同会議を開催し、中国の防空識別圏設定への対応策などを協議した。情報筋によると、その中で、佐藤正久議員が「竹島(独島)と北方領土も日本の防空識別圏に含まれていない」「新たに設定し直す必要がある。これは防衛相の権限だ」などと述べたことが分かった。

 中国は23日に防空識別圏を設定した後、今度は黄海(西海)と南中国海(日本名:南シナ海)も防空識別圏に組み入れることを決めた。黄海(西海)も同圏内に入ってしまうと、韓国軍の黄海(西海)作戦範囲も制限を受けることになる。南中国海(南シナ海)においても、中国と領有権争いをしているフィリピンやベトナムなどから反対が起きるのは必至。アジア全体が緊張した雰囲気に包まれることになるになるだろう。