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ノーベル文学賞受賞者のル・クレジオ氏:老舎の本、杜甫の詩を愛読
2011年 8月 18日15:03 / 提供:

 今回の上海ブックフェアの最も重要なゲストの1人で、2008年ノーベル文学賞受賞者のフランス人作家のレ・クレジオ氏が、自分の作品を朗読した会場では、熱烈な拍手が聞こえた。この150人が収容できる会場では、熱情溢れる読者でいっぱいになった。その前のサイン即売では、ル・クレジオ氏は1時間のうちに1200冊以上の自分の記録を更新し、中国の読者の彼の作品への熱愛は想像以上だった。  

 ル・クレジオ氏は非常に中国が好きで、数回来たこともあり、初めて中国に来た時は1990年で、フランス駐中国大使の要請を受け、大使館に1カ月留まった。その後、北京、西安、広州などの地方も行った。しかし、今回は20数年ぶりに上海に来て、「完全に知らなかったようになった」と言った。  

 ル・クレジオ氏は、中国に興味深々で、老舎の本、杜甫の詩を愛読する。現在、半世紀かかって文学創作しているこの作家は、既に10冊の本が人民出版社より出版され、今年には1冊の散文集と1冊の小説集が出版される予定だ。自分の作品について、どの作品が一番誇りと思う作品と聞くと、笑って言った。「どの本も私の子供で、全部差別なく愛している」 。

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活動の会場

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ル・クレジオ氏は自分の作品を朗読

 ル・クレジオ氏は、優秀の文学作品について「自分をその中に入り込ませ、自分さえ忘れる」作品に違いないと思う。そして、文学創作は人との交流の最も強烈な表現方式で、「作家は常に孤独で、作品には強烈な疎通感がある」と語った。

(編集:兪静斐)

 より多くの情報は「2011上海書展特集をご覧ください。

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