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大寒
2015年2月 4日10:30 乛 提供:

  「大寒」は一年の最後の節気であり、気象の記録の中では大雪から冬至、小寒までの間のように寒くなっていないが、依然として寒い時期にある。わが国の風習では、特に農村では、「大寒」になると、人びとは急いで古いものを取り除き新しいものを迎え、旧正月の料理の材料を塩漬けにし、その用品を用意し始める。清代の『真州竹枝詞引』の記載によると、「ブタ肉、ニワトリ、魚、アヒルを塩漬けにし、これは旧正月の料理の材料で、それを調理して新しい歳を迎える……」。人びとは春、夏、秋のたいへんな忙しさを経て、「冬の3カ月」の農閑期に入り、大寒の到来に伴い冬の農閑期は終わりに近づき、魚を塩漬けにし、燻製(くんせい)の肉を用意する頃になると、すでにかすかに大地に春が戻ってきた景色を感じとることができ、この時になれば人びとも体、心の状態を節気の変化に従って調整を行うべきである。

 『霊枢·本神』は「智者が心を養うことは、四季の季節に順応して寒暖に適し、喜び、怒りを和して居所を安定し、陰と陽を規制して剛と柔を調節し、そうすると邪気が侵入せず、長生きして生きることができ」と書いている。『呂氏春秋·尽数』には「大自然の陰陽、寒暖、乾燥、湿気は、四つの季節の変わり、万物の変化に従い、利のためでないものはなく、害のためでないものもない。聖人は陰陽のよろしきを感じ取り、万物の利を見分け、これは生きるためであり、ゆえに精神の形に満足し、寿命が延びるのである」と書かれている。つまり自然の法則に順応するならば受動的に適応するのではなく、積極的で能動的な態度をとり、まず自然界の変化の法則を把握し、外部の邪気に犯されることを防がなければならない。昔は「大寒になると、風を防いで寒さを防ぎ、朝は薬用人参、黄芪を浸した酒を飲み、夜は杞菊地黄丸を飲む」という言い方があった。これは生活の中で働く人びとが総括したものであり、人びとが体の養生を重視していたことを示すものでもあり、この節気をめぐって、女性の方々の養生法についてかいつまんで話してみたい。