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養生
2015年1月 29日16:20 乛 提供:

  人々が常に言っているように、「立春になると天気がだんだん暖かくなり、雨水になると肥料運びで忙しくなる」。一年の計は春にあり、春季がどうであるかは、雨水を見るべきである。農民にとって、雨水はまさに小春は農作業の手順をつけ、大春は耕作の支度をする重要な時であり、われわれの生活も新しい望みに満ちるわけである。

  雨水の節気の自然界に対する影響に基づいて、養生篇の中で私は雨水の節気に「脾臓、胃を保養する」重要性を重点的に強調することと結び付けている。脾臓、胃は「後天的にそなわった本」で、「血、気の発生変化の源」であり、脾臓、胃の強弱は人が長生きするか若死するかを決定する重要な要素だと漢方医は考えているからである。明代の医家張景岳は、「土の気は万物の源であり、胃の気は養生の主である。胃が強ければ強くなり、胃が弱ければ弱くなり、胃があれば生きており、胃がなければ死んでおり、養生家であれば脾臓、胃を重視しなければならない」。(五行と五臓の関係の中で、五行の中の土は五臓の中の脾臓に対応する)「図書篇·臓気臓徳」は、「脾臓を保養すれば、気を養い、気を養うことは、養生のかなめである」と指摘した。これから見ても分かるように、脾臓、胃の健康は人々の健康·長寿の基礎である。

  春の肝臓(木)はどうして脾臓(土)と関係があるか。五行の学説は中医学の応用の中で、五行の特性で人体の五臓の生理機能を説明する。肝臓は木に属し、木の性は曲げてもまっすぐにしてもよく、順調で円滑で、発生の特性があり、したがって肝臓は順調を好み、鬱憤をきらい、疎通·排泄の機能がある。脾臓(胃)は土に属し、土の性は重厚で、万物を発生変化させる特性があり、脾臓は水と穀物を消化し、精微を運び、五臓、六腑、四肢、体に栄養をあたえる効果があり、「気、血の発生変化の源」となっている。その五臓は生理の面で互いにつながり、病理の面で互いに影響し合っている。五行の相生相克の関係の変化の中で、木が盛んになれば土に乗じ、つまり肝臓(木)が盛んになりすぎれば脾臓(土)に克ち、つまり肝臓(木)の疎通·排泄がオーバーになるため、脾臓、胃はそのために気が虚となし、もしかんしゃくが鬱積しすぎれば、脾臓、胃はそのために気がとどこおり、両者はすべて肝臓(木)が脾臓(土)に克つことになる。「難経」は「逆転」と称し、つまり肝の病気は脾臓に伝わる。したがって、春季の養生の中で春季の陽気の発生の特徴に意をくばり、陽気も助ければ、脾臓、胃を傷つけることも免れるようにしなければならない。

  中医学は脾臓、胃を「水、穀物の海」と呼び、気、血のめぐりをよくする機能がある。人体の機能の物質的基礎、栄養、気、血、唾液、精髄などは、脾臓、胃に化生し、脾臓、胃は元気旺盛で、源が十分で、臓腑の機能が盛んになることができる。脾臓、胃は体の運動の中枢でもあり、脾臓、胃が調和すれば、体の新陳代謝を促進、調節し、生命活動のバランスを保つことができる。体の元の気は健康の本であり、脾臓、胃は元の気の本である。元代の著名な医家李東垣は、脾臓、胃が傷つけば元の気が衰え、元の気が衰えるならば人の寿命が縮まるという観点を打ち出した。彼の「脾胃論」の中で、「真の気は元の気とも呼ばれ、体の生む精気で、胃の気がなければ補給することができなくなり」、「脾臓、胃に障害が生じるならば、さまざまな病気にかかる」と指摘した。脾臓、胃の虚弱がさまざまな病気を誘発する主な原因であることを物語っている。