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雨水の紹介
2015年1月 29日16:17 乛 提供:

  西暦の毎年2月18日前後は雨水の節気である。雨水については、「斗が壬を指すことが雨水であり、東風が凍を解して、氷と雪が全て解けて水になり、変化して雨になり、そのために、雨水と呼ばれる」。雨水は降雨のはじまりを示すだけでなく、降水量が増え始めることを示している。

  雨水の節気の到来に従い、雪が降りしきり、寒気が骨にしみる天気はだんだん消えて去っていき、春風が頬をなで、氷と雪が解けて、湿っぽい空気、ぽかぽかとした日射し、しとしとと降る小雨の日が訪れてくる。杜甫の詩に「好雨時節を知り、春に当たって乃ち発生す。風に随って潜かに夜に入り、物を潤して細にして声無し」(春夜雨を喜ぶ)という二句がある。詩人は春は万物が芽生え、生長する季節であることを端的に表現し、降水を必要とする時に、それが訪れ、この春雨は暖かい風を伴って、夜のとばりが訪れる時に、しとしとと、音もなく、ぱらぱらと降って万物を潤している、としているのである。詩人は擬人的手法で、雨を擬人化し、それを「時節を知る」ように客観の必要を満たすことを知ると言っているのである。春には万物が芽生え、生長する春の季節の降水を必要としている時に、雨が降り始めるわけだ。「好」という字は、「雨」を賛美するだけでなく、同時に助けなければならない人のために恵みの雨を届けた人たちをたたえているのである。詩人はこのような「好雨」を待ち望み、このような「好雨」が好きなのであった。