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養生
2015年2月 4日13:53 乛 提供:

  春季の養生は春の陽気の発生、万物の発生のはじまりという特徴に順応して、陽気の保護に意をくばり、「生」という字に着目するべきである。自然界の属性によって、春は木に属し、肝臓と対応する。(これは五行の学説で、五行の特性によって五臓の生理の特徴を説明し、たとえば肝臓は調整を好み、疎通·排泄の機能があり、木は発生の特性があり、そのため、肝臓は「木」に属する)肝臓の生理的特徴は主に疎通·排泄を行い、怒りをいましめ、うっ積をさけ、調整を好むことを志すことにある。春季における精神面の養生においては、激怒を厳しく戒め、更に憂鬱な気持ちになることを避け、度量を大きくし、楽観的に向上することを目指し、愉快な気持ちの望ましい心理状態を維持することである。春季の大自然の「発陳」(陳を除くこと)を利用し、大切にする時には、陽気の上昇、万物の芽生え、人体の新陳代謝が盛んになる機を借りて、適切な保養を通して、春の陽の気が広められ、新陳代謝の機能が正常に行われるようにする。

 春季は気候の変化が大きく、天気は寒くなったり暖かくなったりし、人体の皮下と筋肉の空隙が柔らかくなり始めるため、厳寒への抵抗力は弱まることもあり、そのため、初春の頃には特に北部地域で生活している人びとは防寒服を脱ぐべきでなく、お年寄りと病弱者の着替えには慎重であるべきで、急に着るものを減らしてはならない。『千金要方』という医書は春は服装が「下は厚く上は薄い」ようにと主張し、『老老恒言』にはまた「春は半分凍り、下半身はむしろ暖かすぎるほうがよく、上半身は着るものを少し減らし、陽の生気を保養する」とある。春になると、日常生活の面で、人体の血気も自然界と同じように、ゆったりとすることを必要とし、これはわれわれが夜ははやく寝て早起きすることを求め、帽子をかぶることをやめ、髪もバラバラでよく、衣服のベルトをゆるめ、体をゆったりさせ、室外での活動に多く参加し、怠惰と睡眠の状態を克服し、自分の精神状態を大自然に適応させ、心身の調和がとれ、精神と体力が満ちるよう努める。