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大雪
2015年1月 28日11:09 乛 提供:

 「月令七十二候集解」には「11月の季節になると、大なる者が盛んになり、これにて雪が盛んになる」(ここでいう11月は旧暦のこと)とある。これは昔の人たちの大雪に対する説明であった。大雪の節気は常に12月7日前後にやって来る。この時になると中国の黄河流域一帯はだんだん積雪がみられるようになり、北部は至る所で雪が降る人びとを魅了する景観を呈することになる。

 

大雪の養生

 大雪の節気になると、ますます寒くなり、中国の北部は気温が大幅に下がり、雪が降り始める。雪の後に続く大風で気温が急に下がり、せきが出たり風邪を引く人が多くなる。このような病気は保温に注意を払わなかったためということが多い。漢方では、人体の頭部や胸部、脚部の三つの部位が特に寒さに襲われやすいとする。「寒さは足から」ということわざもある。足は心臓からもっとも遠く、血液の巡りが悪く少なく、しかも皮下脂肪がわりに薄く、保温が悪い。寒さに襲われると、反射的に呼吸器の粘膜の毛細血管が縮まり、抵抗力が低下し、鼻腔やのどが感染する。そのため、数九(冬至の次の日から81日間)は足の保温がとくに大事である。

 

大雪の風習

 大雪の節気に、南京市の街を回ってみれば、数多くの住宅の入り口や家の窓辺につるされている塩漬け肉や腸詰め、塩漬け魚が目に入る。なんとなく「旧正月にはまだ早いが、とりあえず下準備」という感じである。生粋の南京人には、「節気の小雪には野菜を塩漬けにし、大雪には肉を塩漬けにする」習わしがある。この季節に、北西部の青海省で最も美しいのは「氷魚」で、これを北向きの部屋の軒下につるす。毎朝温水を振りかけて、薄く凍らせる。このように毎日一回振りかけて、しばらく続けると魚が厚い氷に包まれて、氷の彫刻作品のように美しくなる。こうして作った魚は自分たちが食べるのではなく、娘を嫁がせたり、嫁を迎えたりする時などに使う。