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シャープ 楽視とのスーパーテレビ共同開発を否定
2013年 5月 29日16:39 / 提供:人民網日本語版
  日本の電機大手シャープは27日、中国での公式サイトでコメントを発表し、楽視網と共同でスーパーテレビを開発するとのうわさを否定した。これについて楽視はまだコメントを出していないが、スーパーテレビのディスプレーはシャープと台湾地区の鴻海精密工業が共同運営する大型液晶パネル製造会社・堺ディスプレイプロダクト(SDP)から調達することを明らかにしている。シャープ側はこの点については確認したが、SDPの動きがシャープと完全に一致するわけではないとも述べている。「京華時報」が伝えた。

  今月7日、楽視網は北京で「楽視TV・スーパーテレビ」の開発を発表し、60型ディスプレーにはシャープの液晶パネルを採用することを明らかにした。同日の楽視の来賓リストには「シャープSDP副社長 三原一郎様」の名前があり、同氏が主催者側の位置に立っていた。また現場に設置された設備にはシャープのロゴが入り、コピーにも「楽視、鴻海、シャープ、高通が共同でスーパーテレビを開発」とうたわれていた。だがシャープは27日のコメントで、楽視網とスーパーテレビについていかなるビジネス協力や提携もしておらず、シャープと楽視網が共同でスーパーテレビを開発するというのは事実ではないと指摘した。

  楽視網の関係者によると、来月にも発売される予定のスーパーテレビのディスプレーは確かにシャープと鴻海との合弁工場から調達したものだという。この情報については、シャープ中国法人の関係者も事実であるとしている。富士康の親会社である鴻海は昨年、元々シャープに所属していたSDP第10世代液晶パネル工場に出資し、現在ではシャープと鴻海がSDPの株式をそれぞれ約37%ずつ保有して、ともに筆頭株主となっている。シャープ中国の関係者によると、SDP工場とシャープの動きが完全に一致することはないにもかかわらず、楽視網は宣伝の中でシャープの名前をずっと使用し、発表会でもシャープのロゴを使用していた。そこでシャープは誤解のないようコメントを出したのだという。家電産業のアナリスト王禹媚氏の分析によると、シャープは多くのテレビメーカーに液晶パネルを提供しており、今回のようなコメントを出したのは関連のテレビメーカーから圧力を受けたためとも考えられるという。

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