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インフィニティ 中国事業の強化を表明
2013年 2月 5日16:18 / 提供:人民網日本語版

 日本車の中国販売は2012年に大幅に減少したが、日本最大高級車ブランド(レクサス、インフィニティ、アキュラ)も影響を免れなかった。しかしインフィニティのJohan de Nysschen社長はこのほど訪中し、2014年の中国現地化生産の目標に揺るぎがないことを強調した。第一財経日報が伝えた。

 2012年は、ドイツの「三頭立て馬車」(アウディ、BMW、ベンツ)が前年に続き中国高級車市場をリードした。アウディの2012年の中国販売台数は40万5800台、BMWは32万6400台に達し、販売が最も振るわなかったベンツでも19万6000台に達した。日本の高級自動車を見ると、販売が最も好調だったレクサスでも6万4000台のみとなった。2位のインフィニティは前年比16%減の1万6000台のみで、年初に策定した3万台の販売目標を達成できなかった。ホンダのアキュラは42.7%減の2300台のみとなった。

 インフィニティの米国での販売台数は11万台に達したが、EUなどの地域では特に際立った販売を記録しなかった。中国は世界最大の高級車市場であり、アウディ、BMW、インフィニティはこの市場を軽視できない。

インフィニティ国産化プロジェクトの調印式が、2012年5月に東風日産が湖北省襄陽市に持つ工場で開かれた。インフィニティは東風日産の工 場を借り、現地化生産を実現する予定だ。その後、「インフィニティ汽車有限公司」が香港で設立された。この出来事は、インフィニティのグローバル本社が香港に入居したことを意味する。Johan de Nysschen社長は、「グローバル本社の香港移転は、中国という世界最大の高級車市場により良いサービスを提供するためだ」と表明した。

 Johan de Nysschen社長は、「インフィニティが提供している車種は、世界の高級車市場の車種の一部でしかなく、当社がまだ進出していない細分化市場がまだ多く残っている。当社はさらに、既存車種より高級?低級のSUV?セダン、もしくは高性能のスポーツカーを発売していく。これにより、当社の車種は高級車市場の車種の85%以上をカバーすることになる」と語った。

 知名度を高めるため、インフィニティはさらに製品名称を変更する。インフィニティは2012年12月、新たな製品シリーズ名称を発表した。現在すでに、M、G、QX、FX、EXの名称が取り消されている。新たな命名法によると、G(セダン、2ドアスポーツカー、オープンカー)はQ60sに、M(セダン)はQ70に変更される。新たな名称は、一つのはっきりとした統一的な認識を確立するためだ。これは商品ラインナップの拡充の余地を創出すると同時に、商品の認知度アップにつながる。旧名称は2014年版の車種の発表に伴い、新名称に変更されていく。先ほど閉幕したデトロイトモーターショーにおいて、インフィニティが初めて新たな名称を使用したQ50(新型高級スポーツカー)が世界初公開された。

 Johan de Nysschen社長は、「中国市場は当社のグローバル発展戦略の中心だ。当社は2014年に中国現地化生産を実現し、中国市場向けの車種を発売する。またディーラー網を拡大し、中国における競争力を高める」と述べた。

 インフィニティの拡張は中国を中心とするが、その他の市場での競合にも力を入れる。インフィニティの販売網はすでに47の国と地域をカバーしている。インフィニティは中国や欧米での工場建設を計画しており、生産のグローバル化を実現する。

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