第11回G20首脳サミットが9月4日と5日の両日、中国の杭州で開かれます。今回のサミットに出席する予定のカザフスタンのナザルバエフ大統領はこのほどメディアのインタビューを受けた際、G20サミットへ寄せる期待を語りました。

ナザルバエフ大統領は「世界経済の問題の解決やメンバー国のマクロ経済政策での協調、及び世界金融システムの改革などに取り組む上で、G20サミットは最も重要なメカニズムだと認められている」とした上で、世界の政治問題と国際金融が直面する不確定性が増す中、「世界経済の安定を確保するため、大国の結束を強める役割を果たさなければならない」と述べました。

ナザルバエフ大統領はさらに、「G20の輪番議長国として、中国はイノベーションや新しい工業革命、及びデジタルビジネスの推進に力を入れている。カザフスタンは、中国のこの方針を全面的に支持している。現在、カザフスタンは工業の革新的発展計画の第2次五カ年計画を実施している。厳しい経済情勢に対応するため、2015年から100項目の具体的な措置という、経済構造の調整に向けた政策を実施し始めている。また、来年に首都アスタナで開かれる予定の『未来のエネルギー』をテーマとする国際博覧会の開催準備に取り組んでいる」と述べ、持続可能な発展やインフラ投資、及びグリーン経済におけるG20サミットの決定をいずれも歓迎するとしました。（洋、謙）