ようこそ、中国上海!
エコで未来を共有

Home >> キーワード >> G20サミット

(フォーカスG20)20カ国・地域グループ(G20)が持続可能な開発のための世界経済を力を合わせて推進することを期待ー-ドイツ開発政策研究所のダーク・マイスナー所長を独占取材

2016年 8月 30日13:21 提供:新華網日本語

新華網ベルリン8月30日(新華社記者/胡小兵王勍)20カ国・地域グループ(G20)杭州サミットがまもなく開催されるにあたり、ドイツ開発政策研究所(DIE)のダーク・マイスナー所長( Dirk Meissner)は最近新華社記者の独占インタビューに応じた際、G20が持続可能な開発のための世界経済を力を合わせて推進できることを期待していると語った。

マイスナー所長は次のように述べた。日増しに緊密に連動する世界でグローバルガバナンスを推進するために、経済規模が世界の総量の約85%を占めるG20は、必ず次の3つの大きな課題に直面せねばならない。第一に、世界経済の成長力が不足すること。第二に世界の持続可能な開発のためのアジェンダの実行が待たれること。第三に地縁政治リスクがエスカレートしていることだ。

マイスナー所長は、G20杭州サミットは大勢を観て、多くの人の知恵を集め、また世界経済が今後前進する方向を明確にする必要があると語った。マイスナー所長は、中国が持続可能で、グリーンなインフラ投資に向けた提案を推進することで、世界経済の成長を促進できることを期待している。「私は、G20が国連の持続可能な開発のための2030年目標と昨年のパリ気候変動会議で採択された『パリ協定』を際立った位置に置くことを実行するべきだという明確なシグナルを中国政府が放ったことを、喜んで見て取りました。」

マイスナー所長は、次のようにみなしている。世界経済の回復のプロセスが依然として緩慢であり、経済成長の新エネルギーが不足し、世界的な貿易と投資の低迷が続く背景の下、G20メンバーが直面する課題と任務には一定の共通性があり、主に次の内容が含まれる。第一に、信頼できる財政政策を通じて、雇用市場を改善し、社会福祉システムを完善するなどの経済成長と雇用を促進する。第二に、デジタル時代において、どのようにチャンスを掴むか。第三に、金融危機の影が依然として存在するが、国際金融ガバナンスとその協力をいかに強化するか。最後に、気候変動と他の環境チャレンジするリスクが温室効果ガス排出量を大幅に削減することを要求し、資源利用効率をいかに高め、循環経済を発展させるか。

マイスナー所長は、次のように提案した。G20メンバーは3つの方面から努力することができる。第一に、関連の持続可能なインフラ投資に関する提案を策定し実行する。G20はこの方面で基準を制定し、経済発展や環境保護及び社会福祉の発展を結びつける。第二に、公平な国際貿易を維持する。G20は世界貿易機関(WTO)を強化し、より多くの新たな二国間・多国間の貿易計画を織り成すことで貿易政策の破片化を抑制する。第三に、国際金融システムの改革を推進し、危機の再演を防止する。

(新華社より)