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五輪選手が変なテープを愛用、発明者は日本の整体師

2016年 8月 22日20:14 提供:新華網日本語

リオ五輪の会場で、選手たちは卓越した比類なき技を披露してくれたが、彼らの身だしなみは人々の興味が尽きない話題になった。ある選手はキネシオテープというカラフルなテープを貼っていた。これにはどのような効果があるのだろうか?選手はなぜ好んで使用するのだろうか?

2008年の五輪から、選手らはキネシオテープを呼ばれるテーピングの使用を開始した。これは日本の整体師が1979年に発明したテーピングだ。キネシオテープは米国代表に認められている。

キネシオの公式サイトによると、このテープにより不快感を和らげ、皮膚に凹凸を作ることでリンパの新陳代謝を促進できるという。筋肉に貼れば痛みと炎症を和らげ、過度に使用し疲れた筋肉をほぐし、筋肉の24時間の運動をサポートするという。

このテープは外部からサポートし、傷の回復期間中の活力を維持する。キネシオテープは筋肉の神経の乱れを整え、筋肉と腱を強化する。

しかし本当に役に立つのだろうか?多くの選手はテーピングにより特定の動作を強化、もしくは制限することもあるだろうが、このキネシオテープには特別な点があるのだろうか?これについては不明だ。

多くの研究では、キネシオテープのメリットが明らかになっていない。研究者は、筋疾患 骨疾患の患者にキネシオテープを使用させ分析を行ったが、患者をサポートする効果が確認されなかった。慢性疾患ならば治療が必要で、キネシオテープが最良の選択肢であることはない。そもそも、それほど役に立つわけではないからだ。しかし英国で最近出版されたスポーツ医学誌に掲載された記事によると、キネシオテープは痛みを和らげる、最も干渉の程度が低い方法だ。現時点ではその他のテープよりも高い効果があると証明されていないが、まったく効果がないわけでもなさそうだ。

しかし多くの選手は、このテープにハマってしまったようだ。五輪選手以外に、ランス アームストロングやデヴィット ベッカムも愛用している。テーピングの効果は微々たるものだが、一秒内に勝敗が決る選手にとっては試す価値がある。それに仮に効果がなくても、選手が自分に効果があると思えれば、気休めにはなる。

Steve Harridge教授(応用生理学)は「選手がテーピングが効果的と感じるならば、心理学的に役に立つということになる。心理的にほんの少し有利なだけでも、やり投げでもっと遠くに投げられるということもある」と指摘した。

(チャイナネット)