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中国在住日本人教授が語るポストコロナ時代の国際交流

2021年 4月 7日17:51 提供:中国国際放送局

北京の在中国日本大使館で3月27日、ポストコロナ時代の国際交流を考える「酷你吉娃(こんにちは)サロン」が行われました。中国の大学で教鞭をとる日本人教授3人がこれまでの経験を踏まえて、これからの中日友好交流事業、中日文化について語りました。

「酷你吉娃サロン」ポスター

会場の様子

広東省にある汕頭大学新聞学院教授の加藤隆則さんは、中国南方の潮汕文化には日本文化の「影」があるとして両文化を比較し、類似性を示しました。日本のひな祭りや豆まきに似た風習の存在や日本語と潮汕語の共通発音、また実際に大学生たちが日本を訪れて、積極的に各地の風習文化を取材した交流の様子を学生たちの生の声、映像を通して紹介しました。

汕頭大学新聞学院教授の加藤隆則さん

潮汕文化と日本文化の類似性を紹介

北京大学外国語学院の外籍専門家・馬場公彦さんは岩波書店での30年にわたる編集者経験から、日本の漫画の歴史を紐解きました。文化の一つとして中国に影響を与えている日本の漫画は、90年代以前から魅力に溢れ、そこに真髄があるとしています。50年代から現在に至るまで、時代の変遷に伴う日本における漫画の位置付け、発展の歴史を紹介しました。

北京大学外国語学院の外籍専門家・馬場公彦さん

対外経済貿易大学国際経済院教授の西村友作さんは、中国の大学で教鞭をとるに至るまでの自身が感じてきたこと、取り組みを語りました。深圳大学の留学から始まる短期、中期、長期の3回の中国留学生活における中日交流を通して、中国と教育の可能性を感じ、最終的に中国の大学教授になるという目標達成までのプロセスを来場者と共有しました。

対外経済貿易大学国際経済院教授の西村友作さん

中国の大学で教鞭をとるに至るまでの自身の経験を紹介

また、異なる価値観から世界を広げていくことを軸として起業した北京丁寧文化伝播公司の新出歌名子さんは、中国と日本に共通する漢字を通して行なっている取り組みを語りました。同じ文字ながら両国で意味が異なる漢字から、文化の違いとともに多元性を伝えるために考案したキャラクター「漢字妖怪」について紹介しました。

北京丁寧文化伝播公司の新出歌名子さん

中日双方に共通する漢字から考案したキャラクター「漢字妖怪」

参加者からの中日文化に関する質疑応答の一幕

サロンの最後には来場者全員が日本大使館内で満開となった桜の鑑賞に招待され、桜の下で記念写真を撮るなど、中国・北京で感じられる日本文化を体験しました。

日本大使館内で満開を迎えた桜

満開の桜の下で行われた中日交流

(日本人記者・星和明)