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孫悟空とアトムの再会 「中国アニメ·漫画の日本ツアー、水墨の中から来る」が大阪で開幕

2019年 6月 28日9:41 提供:東方網 編集者:王笑陽

 G20大阪サミットの開催を機に、中国と日本のアニメ界の文化交流を推進しようと、中国国務院新聞弁公室、中国国家広播電視総局、在日中国大使館が共同で主催する展示会「中国アニメ·漫画の日本ツアー、水墨の中から来る」が6月22日、大阪で開幕した。大阪中央区城見2丁目のツイン21を会場に、中国建国以来70年間のアニメ·漫画の合計136作品が登場。関係者や市民、地元のメディアが多数来場した。

大阪市中央区のTWIN21で7月3日まで開催

 中国を代表するアニメ·漫画の大規模な作品展が日本で開催されるのは初めてという。朝日新聞、京都新聞、共同社などをはじめ、日本の主流メディアが今回のイベントを積極的に報道した。展示会を通して、アニメ·漫画が中日の間の文化交流のかけ橋となり、日本の人々が中国文化への理解を深めるのを助ける役割を果たすことができると、高く評価されている。

 会場には、『大暴れ孫悟空』『オタマジャクシがお母さんを探す』『琴と少年』などの中国のクラシックアニメの代表作のほか、『美しい森』『紅き大魚の伝説』『白蛇:縁起』などの現代アニメの名作も登場。林帝浣氏の「小林漫画」や聶峻氏ら新世代漫画家の作品も展示されている。

 中日アニメ·漫画交流史を研究する京都出身の学者は、記者に対して、「こんなに数多くの優秀な中国の作品が日本で展示されるという歴史的な時を自分の目で見られ、非常に感動しました。より多くの中国の作品を導入することを期待します」と語った。

朝日新聞も今回のイベントを紹介

 日本漫画界の巨匠、手塚治虫氏の直筆による、中日両国の友好を象徴する「孫悟空とアトム」も披露され、来場者の注目を集めた。

 1940年代、中国のアニメ映画『鉄扇姫』(西遊記の中の物語)が日本で上映されたが、当時、その孫悟空のイメージは手塚治虫氏に深い印象を残した。そこで手塚氏はわざわざ中国に、『鉄扇姫』と『大暴れ孫悟空』の作者である万籁鳴氏を訪れた。そして中日両国の永遠の友好を祈り、この「孫悟空とアトム」を描いたと言われる。来場した若者は、「こんなストーリーがあったことは知りませんでした。今この作品を見たことで、まるでその時代に戻ったような感じがします」、と感想を述べた。

手塚治虫氏の直筆による「孫悟空とアトム」

 日本のアニメプロデューサーで、手塚治虫氏のマネージャーだった松谷孝征氏が、開幕式に出席した。彼によると、手塚治虫氏は亡くなる一年前、家族の心配もかまわず中国で行なわれた交流イベントに病身をおして参加した。「アトムと孫悟空の再会は、私たちに先人の精神を受け継ぎ、お互いの友好と尊重を伝えていくことの大切さを思い出させます」と述べた。

松谷孝征氏

 展示会は7月3日まで大阪市中央区のTWIN21センターで開催される。奈良市の奈良県文化会館でも7月9日から15日まで開かれる予定だ。

(写真は主催側より、編集:W)