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「中国アニメ·漫画の日本ツアー、水墨の中から来る」シリーズイベント まもなく開始

2019年 5月 31日10:33 提供:東方網 編集者:範易成

 2019年は中華人民共和国建国70周年であり、中日友好条約締結41周年でもあります。また、6月に、G20サミットが日本大阪にて開催されるにあたり、中日アニメ·漫画文化の交流を推進するために、同月には中華人民共和国国務院新聞弁公室、中華人民共和国国家広播電視総局の共同主催により、「中国アニメ·漫画の日本ツアー、水墨の中から来る」展覧会が大阪で、巡回展が神戸、奈良で行われる運びとなりました。同展覧会は6月22日に大阪中央区TWIN21で開会式が行われ、さらに中日アニメ·漫画名家座談会や中国風アニメ映画·TVアニメ上映会などシリーズイベントが開かれる予定となります。

 中国のアニメ·漫画が「中国代表」の名義で日本で大規模な展覧会を行うのは、今回初めてです。同展覧会は、中国アニメ·漫画の歴史からはじめ、中国アニメ·漫画の盛んな発展現状を軸に、中日アニメ·漫画の交流·連携事例をハイライトとして、新中国建国以来、特に中国第十八回党大会以来、中国のアニメ·漫画創作の全貌を全面的に披露する予定です。そして、優秀なアニメシリーズやアニメ映画、実験短編アニメ、漫画、絵本、イラストを展示することで、中国文化及び現代流行文化の美と価値に対する追求も見せていきます。元気溢れるアニメ·漫画作品を架け橋とした同展覧会は、必ずや中日国民の友好交流の場となり、中日国民間の相互理解、特に日本国民の中国文化に対する理解を促進できるでしょう。

 水墨から来る 長く続いてきたアニメ·漫画の中日交流

 百年以来、中国のアニメ·漫画は時代の流れと共に、水墨画から現代技術へ、連環画から漫画、イラストそして絵本へと、様々な表現形式を用いた優秀な作品が多く現れてきました。そうした中で、中日間におけるアニメ·漫画文化の交流は、まるで美しい楽曲のように流れています。

 中日間の先代の芸術家方は過去、密接な交流や友好な協力を行い、温かくて美しい思い出を多く残してくれました。例えば、1920年代、中国漫画家豊子愷氏は、日本留学の間に竹久夢二氏の作品に啓発され、自ら独特なスタイルを模索するようになりました。帰国後、豊子愷氏はユニークな漫画表現を創造したました。1940年代、万氏兄弟が制作した映画アニメ「西遊記 鉄扇公主の巻」は国境を越えて日本の映画館で上映された初の長編アニメとなり、まだ子供だった手塚治虫氏の心にも深い印象を残しました。そして新中国建国の際、中国芸術家の陳波児氏と日本アニメ専門家の方明氏(持永只仁氏)らと協力のもとで完成されたアニメ「甕の中でスッポンを捉える」と人形動画「皇帝の夢」は、中国アニメ芸術産業の発展のために堅固な基礎を打ち立てました。1960年代に入りまして、上海美術映画製作所作品をはじめとして、「大暴れ孫悟空」や「オタマジャクシがお母さんを探す」、「ナーザの大暴れ」など中国のアニメ作品は世界中に名を馳り、1980年代では日本のアニメ業界にも大きな影響を与えました。万氏兄弟の影響を受けた手塚治虫氏が手掛けした「鉄腕アトム」はまた中国でテレビ放送された初のテレビアニメとなりました。また、株式会社手塚プロダクションの正式な許諾のもとに、漫友文化に出版された「鉄腕アトム」の漫画も中日友好協力の新たな時代を切り開きました。手塚治虫氏直筆の孫悟空とアトムのイラストは今に至っても業界に大切され、中日両国のアニメ·漫画業界が相互交流、相互鑑賞の象徴とされております。

 同展覧会はこの度、水墨、切り絵、白描など中国風の要素を通じて優秀な中国アニメ、漫画を展示する予定です。このような形で日本の方々に興味を持たせ、中国のアニメ·漫画を更に知ってもらい、中日間の文化交流や協力をより一層推進することを期待しております。

 佳作数々 注目を浴びる現代アニメ·漫画

 中国第十八回党大会以来、中国のアニメ·漫画は数々の佳作や「ヒット作」が現れ、中国だけでなく世界で注目されるようになりました。中国宋代古画の題材を取った短編アニメ映画「美しい森林」は、数十万枚工筆画から作られ、アカデミー賞候補となった初の中国アニメです。8年間もかけて制作された「西遊記 ヒーロー·イズ·バック」は中国の古典名作を独特な視角で再現し、好評と高興収を博した大ヒットとなりました。「紅き大魚の伝説」は中国上古の神話要素も融合し、飄々とした中国風の雰囲気を醸し出しました。中国では良く耳にしている物語「白蛇伝」から改編された「白蛇:縁起」も、昔の物語を新しい形で演出することでインターネット上の話題となりました。また、中華優秀伝統を音楽で再現したと思われるアニメシリーズ「中国唱詩班」は歴史文献を調べた上、歴史にあるシーンを最大限に再現し、時代感のある画面を作り出しました。漫画の分野でも、インターネット漫画の代表作である林帝浣氏の「小林漫画」はシンプルな画面にユーモアな文字を加え、面白く思わせながら人々の心を「癒し」、中国文化の美しさで優しい世界を見せてくれました。Tango氏の漫画も簡単で白黒のみの表現で、シンプルながらも深い趣を感じられます。


 同展覧会では現代中国の優秀作品も数多く展示する予定です。出展する聶峻氏、阿梗氏、姚非拉氏、Benjamin氏、胡蓉氏、于彦舒氏、早稲氏など新世代漫画家の作品は既に日本の方々に期待されており、展覧会現場では必ずや一抹の新鮮さを感じさせるでしょう。

 相互交流·鑑賞 アニメ·漫画が友情の架け橋に

 日本では、アニメ·漫画産業は国民経済を支える重要な産業となっております。市場による長期間の検証を経て素晴らしい作品がどんどん作り出され、産業内の密接な協力によって全産業の市場戦略や商品開発が行われております。一方、中国では、より多くのオーディエンスと市場、そして長年にわたって成長してきたクリエーターや制作チームがあり、これからも更に強い創作力を見せていくでしょう。こうして日本業界のビジネスモデルと中国の制作力、市場潜在力を合わせて相互補完性を生かせれば、必ずや無限大のエネルギーが生まれるでしょう。それを背景に、同展覧会は中日アニメ·漫画の芸術家や業界の交流·協力のチャンスも創出できましょう。

  この度、「中国アニメ·漫画の日本ツアー」展覧会開会式当日は、主催事務局によると、中日アニメ·漫画文化の交流や協力をめぐって業界の現状と未来などを議論する「中日アニメ·漫画名家座談会」も開催される予定です。同座談会の出席者は、中国側からはアニメ「宝蓮灯」の監督常光希氏、「大耳朶図図」の監督·上海美術映画製作所所長速達氏、同展覧会企画顧問·クリエーターの金城氏、林帝浣氏、国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)副会長李中秋氏、YOUKU動漫中心総経理廖懐南氏、テンセントプラットフォーム·コンテンツ事業群動漫業務部総経理鄒正宇氏など、日本側からは映像産業振興機構理事長·株式会社手塚プロダクション代表取締役社長松谷孝征氏、国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)会長木下小夜子氏、一般社団法人日本動画協会理事長石川和子氏、日本アニメーション協会会長古川タク氏、日本動漫協会理事長月岡貞夫氏、日本アニメ漫画学者·持永只仁氏ご息女持永伯子氏など名高い方々の集まりです。出場のゲストの方々による焦点のある、建設的な発言も期待できるに違いありません。

  文明は多様性があるからこそ相互交流するようになり、そして交流の中で相互鑑賞によって更に発展していきます。「中国アニメ·漫画の日本ツアー」シリーズイベントを通じて、中日両国友好交流の基礎をより堅固にすることができるでしょう。また、アニメ·漫画を通じて、両国国民の友情をより一層推進し、世世代代にわたって続けていくことも期待しております。