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中国のトキ2羽が日本に無事到着

2018年 10月 18日17:04 編集者:王笑陽

 中国の陝西省洋県で飼育されたトキ(朱鷺)2羽が、17日午後、日本の成田空港に到着。その後、佐渡空港へと運ばれ、佐渡市にあるトキ保護センターに夜、無事到着した。中国から日本にトキを贈呈するのは、2007年以来11年ぶりで4回目となる。

17日夕方、新潟県佐渡空港に到着した2羽のトキ 撮影:劉軍国

 成田空港に到着後、中日両方の関係者が出席して引渡しの署名式が行われた。中国の国家林業·草原局の李春良副局長と日本環境省の勝俣孝明政務官が代表として署名し、引渡し書を取り交わした。

 中国の国家林業·草原局の李春良副局長は署名式で、「日本に2羽のトキを提供することは、トキ保護の重要な一歩であり、中日の野生動物保護協力におけるもう一つの成果でもあります。この度引き渡されたのは、中国の陝西省で飼育されてきたオスの楼楼(ロウロウ)とメスの関関(グワングワン)です。今後両国のトキの保護協力が、さらなる成果を収められるよう期待するとともに、トキが両国の末永い友好に貢献できるよう心から願っています」と挨拶した。

新潟県佐渡市のトキ保護センター 撮影:劉軍国

 これに対し日本環境省の勝俣孝明政務官は、「トキは日中友好の象徴です。今後トキの野生復帰がさらに進むともに、この領域における両国の技術交流と協力が促進されることを期待します」、と述べた。

 中日のトキの保護協力は1980年代から始まった。2007年まで、中国は5羽のトキを日本に提供した。一方、日本は公的機関や民間機関のプロジェクトを通して、中国のトキ生息地の保護事業を支援している。

楼楼と関関が佐渡に到着して初めての晩ご飯――ドジョウ 撮影:劉軍国

 日本のトキは2003年に最後のメスのキンが死んで絶滅してしまった。そこで中国から提供されたトキを佐渡市を中心に繁殖させ、2008年から野生へ帰す放鳥を開始した。10月現在、自然環境下で推定370羽が生息している。

(編集:W)