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中日交流の頻繁化を期待=日本法政大総長

2018年 5月 27日13:35 提供:中国国際放送局

田中優子総長

中国国際放送局(CRI)は26日、先頃訪中し、北京大学で講演会を行った日本の法政大学の田中優子総長にインタビューし、中日両国の交流や関係の改善、発展などについてその思いを語って頂きました。

中日関係改善と発展に向けた姿勢について、田中総長は、「中国とは、どちらがどちらを支配するということではなく、対等かつ率直に話し合える関係を作るべきだと思う。現在、中国からたくさんの観光客が日本を訪れている。そうした方々を大事にすることで、現在の日本の良さを分かっていただきたい。また、日本の歴史が中国に関係あるということを日本人はもっと知って、それを軸にして中国に来て、学んで、観光するという姿勢が更に広がるべきだと思う。人々の交流があらゆる段階で進んでいくことを望んでいる」と語り、中日関係の将来についても、「交流がもっと盛んになることを一番期待している。国同士の関係悪化に影響を受ける人もいるが、交流をして、友達がいれば、その影響を受けにくい。国同士がどのようになろうと、一人一人がきちんと相手の国のことをよく分かり、友人になる、このようなことを促す交流が民間でどんどん行われることが必要だ。大学での研究者や留学生の交流はもちろん、文化や芸術の面での交流も期待したい。この数十年来、中国は文化や芸術の面で非常によく発展している。日本ではあまり良く発展しなかった前衛芸術などについても、中国はとてもいいものを作っている。中国から刺激を受けることによって、日本の文化や芸術も一層発展して欲しい」と語り、期待を示されました。

田中総長は他にも、これまでの法政大学の動きに触れ、「1904年、まだ明治の時代に既に多くの中国の留学生が法政大学に来ている。1982年以降には、中国の51の大学や機関と協定を結んでいる。現在、法政大学には655名の中国人の留学生が在籍しているが、これは外国人留学生の全体の67%に当たる。また最近では、2016年に日本の外務省が発案した『21世紀東アジア青少年大交流計画』の一環として、法政大学では約100名の中国の学生を受けいれており、日本人学生との文化交流や、教職員による講義、近隣の学校の訪問などの交流を行ってきた」と、中国や中国人留学生との頻繁な交流の歴史について語られました。

田中義教理事

この日、田中総長が北京大学で行った講演のテーマは「江戸の文化と武士の生活」。田中総長がこのテーマを選んだことについて、今回の訪中に同行された法政大学校友会の田中義教理事は、「武士とか江戸という切り口で話をすることは、中国の皆さんにも新しい刺激を与えられると思う。そうした意味で、北京大学でこの講演を行うことはとても有意義であり、日中平和友好条約締結40周年のイベントにふさわしいと考えている」と語っています。(取材:王洋、李陽)

講演会の様子