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日本茶道の千玄室大宗匠が中日友好を願い上海で献茶式

2018年 5月 18日12:49 提供:東方ネット 編集者:兪静斐

 5月15日、茶道裏千家の前家元千玄室大宗匠(95)が、上海で中日友好条約締結40周年を記念する献茶式を開いた。5名の客が一碗の茶を喫して、中日の一層の友好発展を願った。

千玄室大宗匠

 献茶式の会場は時間が止まったようにしんと静まり返っていた。玄室大宗匠は客を前に雅なさまでお茶をたて、日中友好と世界和平を祈願して茶を献上した。周囲で見守る出席者は、息をひそめて携帯の画面を見つめ、貴重なこの様子を撮影した。

献茶の礼

 5名の客は在上海日本国総领事馆の片山和之総領事、上海市外事弁公室の景瑩副巡視員、玉佛寺方丈の覚醒大和尚、上海交通大学昂立教育の姚新紅院長、在上海日本国総领事馆総領事夫人の片山優香里女史である。

 茶道は自己錬磨の精神修行である。茶道の心得の『和敬清寂』とは、主人と客がお互いの心を和らげて謹み敬うことを指す。「和」はハーモニーを指し、お互いがむつまじく付き合うこと。「敬」は尊敬の敬で、お互いを尊敬し、言行を慎むこと。「清」は透き通っている意味で、見た目だけではなく、心も透明であること。「寂」とは外部に影響されず、心の安寧を保つことである。

今回の献茶式のお菓子·「唐衣」


  茶せん

献茶式のために玄室大宗匠が特別に書いた「平穏」

 献茶式の前に景瑩氏が挨拶に立ち、中日関係は改善に向けて肝心な時期を迎えており、活発な民間交流の一つとして今回のイベントはとても有意義だ、と語った。

 また景瑩氏は千玄室大宗匠に上海の民間交流の状況、特に青少年の交流活動を紹介した。大宗匠はこれまで十数回以上行なわれてきた上海国際青少年インタラクティブキャンプに興味を示し、「青少年を積極的に参加させ、茶道を通して東南アジアのつながりを一層深めたい。相互理解が促進されれば、友情も深まるだろう」と語った。

 また、大宗匠は「お茶は中国から来たもの。お茶がある限り日本と中国は一つだ」と述べた。そして、長寿の秘密は「お茶」のおかげと語り、自分の血はたぶん赤ではなく、お茶の緑色をしているだろう、冗談を言って皆を笑わせた。

 茶道「裏千家」は、創設以来400年あまりの歴史がある、日本最大の茶道の流派である。また「裏千家」は日本の政界、財界、文化界及び社会の著名人に対する影響力もかなり大きい。これまでも中国との文化と友好交流の促進に注力し、中日両国の茶文化の交流に重要な役割を果たしてきた。

 千玄室大宗匠

 1923年日本京都府生まれ、現在95歳。哲学博士、文学博士。文化勲章受章。昭和39年(1964年)に千利居士15代目を継承した。『一碗の茶から平和を』を信念として、世界各地で茶道の普及に努め、国際化の角度から平和を願い、これまで世界60数カ国を訪ねた。日本茶道千玄室大宗匠在沪举行献茶式祈愿和平