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海外で普及が進む中国の医療技術

2018年 2月 8日10:40 提供:新華網日本語

中国浙江省立同徳病院での実習を終えたばかりで、間もなく韓国に帰国する留学生、李在謨(イ・ジェモ)さんは「帰国したら、中国医学を臨床診療で役立てたい」という。

彼は、「中国医学では小鍼刀(しょうしんとう)技術を使って治療する際、麻酔薬などの西洋医薬を用いて患者の痛みを和らげることもあるが、こうした中国と西洋の医療技術の融合理念が大きな啓発を与えてくれた」と語っている。

浙江省立同徳病院国際交流・協力弁公室の蒋益華主任は、「国外から医科大学生が中国を訪れて学習交流を行うケースが徐々に増えている」と指摘し、また、中国、日本、韓国などに見られる伝統医学はいずれも東方医学のカテゴリーに含まれるが、中国医学はこれらの国で非常によく受け入れられ、普及の状況も良好だと説明している。

さらに、「ますます多くの中国医薬人材が浙江省で学んで帰国しており、伝統的な中国医薬文化が外国に伝えられ、継承と革新をもたらしている」という。

実際、中国の医療機関はこれまで一貫して、自分たちの医療技術の海外での活用を力強く後押ししてきた。

2010年という早い時期から、浙江大学医学院附属第一病院は、肝臓移植に関わる先進技術をインドネシアに伝え、インドネシアでの生体肝移植の先駆けとなった。これにより、同病院の東南アジアにおける影響力は非常に高いものになっている。

先ごろ、同病院とマレーシア衛生部臨床研究院は、双方がハイレベルな交流や遠隔診療、人材育成などの分野で全面的に協力し合うことで了解覚書を交わした。

熱帯地域にあるマレーシアでは、肝炎やデング熱などが頻繁に発生し、国家の衛生安全システムに対する試練になっている。

「浙江大学医学院附属第一病院の伝染病学科は、中国でもトップクラスで、肝臓病の総合的な治療能力、特に肝がんの治療、肝臓移植、肝炎治療などの技術は、国内海外問わず、早い時期から高く評価されてきた」と、同病院の王偉林院長は話している。

王院長はさらに、双方は、肝・胆・膵(すい)外科、伝染病、心血管などの疾病分野での臨床研究センターの設立を模索し、難病を患う患者に対する遠隔診療を実施しており、さらにマレーシアにおける肝移植、重症肝炎治療、心血管インターベンション、慢性非感染症疾患治療などの面でも人材育成を進めていると話している。

2017年1月、中国政府は、「中国医薬『一帯一路』発展計画(2016~2020年)」を発表した。計画には、「一帯一路」沿線諸国と連携して50の中国医薬対外交流協力モデル基地を建設し、20項目の中国医薬国際基準を打ち出すねらいがある。

先ごろ、中国医学診療センターが、ベラルーシのミンスク地区に開業した。これは、両国が協力して設立した初の中国医学センターで、この先さらにベラルーシ各地に5カ所、相次いで開業することになっている。

「鍼灸技術は、ミンスクで予想を上回る歓迎を受けている」と、浙江省中国医学鍼灸科の周海江医師。

浙江省中国医学院党委員会の黄琦書記は「イスラエルでは、ほとんど全ての診療所に、浙江省中国医学病院で訓練を受けた中国医学医師がおり、中には、地元の名医と呼ばれたり、中国医学学校の優れた教師になった人たちもいる」と話している。

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