ようこそ、中国上海!
2017CSR

Home >> 新着 >> 中日

エジプト女性写真家のレンズから見る中国の暮らし

2017年 9月 22日10:38 提供:新華網日本語

新華網カイロ9月22日(記者/鄭凱倫)写真に写る女性は黒い衣装を身にまとい、紙傘を手に持ち、その顔は傘に隠れて見えない。傘に描かれた一枝の白い梅がオレンジ色の傘に映えてとりわけ孤高、清らかで、思わず傘の中の人の姿を想像してしまう。

この東洋の味わいにあふれたポスターに引き寄せられ、私たちはエジプト・カイロのゲジーラ・アートセンターが主催した「中国の物語」写真展を訪れ、エジプトの有名女性写真家、サラ・フアド氏の中国での創作の話を聞いた。

サラ氏は、カイロ中国文化センターの推薦を受けて、2014年冬に中国の北京、青島、イ坊、泰安などを訪れ撮影を行った。3年に渡る丁寧な準備を経て、その「中国の物語」写真展がこのほど開幕し、9月27日まで開催されている。

サラ氏は3年前の中国の旅が忘れられない。「写真家にとって、足を踏み入れたことのない国を撮影するのはいつでも非常に興奮します。中国のすべてが私にとっては新鮮でした。飛行機を降りたその時から、私のカメラのシャッターが止まることはありませんでした。」

到着したばかりのサラ氏は、カメラのレンズを一般の中国人や彼らの日常の暮らしに向けた。野菜市場で店主と値段交渉する老人男性、小道を歩きながらおしゃべりする若い恋人たち……青島の屋台街の写真では、炭火焼の屋台の店主が何本かのイカ焼きをへらで鉄板に押しつけており、来場者は思わず「じゅうじゅう」という音や鼻をくすぐる香りを思い浮かべるだろう。

中国の駐エジプト大使館の文化参事官で、カイロ中国文化センターの主任でもある石岳文氏によると、外国の写真家と中国社会が互いに刺激し合う中で、これまでと異なる新しい境地が生まれることが、この展示の重要な意義である。

「サラさんはエジプトの写真家、特に女性写真家の独特な視点によって、中国の庶民の暮らしのあれこれを芸術的に表現し、エジプトの人々が中国人の実際の暮らしへの理解を確実に深めた。これは、両国民の友情を深める上で重要な意義がある。」石岳文氏は写真展の開幕式でこのように述べた。

若い来場者のムハンマド・ハッダード氏は、中国に行ったことはない。彼は、「中国の物語」写真展を鑑賞した後、サラ氏の視線に沿って、あたかも中国に旅行したかのようだったと記者に語った。

(新華社より)