ようこそ、中国上海!
2017CSR

Home >> 新着 >> 中日

2017中日歌唱コンテスト決勝戦開催、谷村新司らが審査員

2017年 9月 11日11:10 提供:中国国際放送局

「中日国交正常化45周年記念特別企画~2017中日歌唱コンテスト」の決勝戦が10日、北京外国語大学で盛大に開かれました。両国のアマチュア歌手やユニット10組が紅白に分かれて対決し、相手国の歌を歌う形式で今後の中日関係の発展に願いを込めた祝福を送りました。谷村新司、李双江など両国のミュージシャンが審査員として参加し、約千人の観客が現場で対決の全過程を観戦しました。また、Stager Live、映客直播、嗶哩嗶哩(bilibili)などのライブ配信サイトでの生中継を通して120万人以上が視聴しました。

決勝戦のステージは中国国際放送局(CRI)日本語アナウンサーの張怡康と同大学日本語学部三年の程凡華が中日二か国語で司会進行を担当。対決はヤングパワー、ラブ・バラード、演歌VSハワイアン、懐メロ、ヒットソングの5ラウンドにわたって展開されました。「I Love You」(尾崎豊)、「あなたがいた森」(樹海)、「大井追っかけ音次郎」(氷川きよし)など日本の名曲は中国人歌手、「聴海(海の泣き声)」、「Endless Love」(孫楠、韓紅)、「ザ・ロンゲスト・ムービー」(ジェイ・チョウ)など中国のヒット曲は日本人歌手がそれぞれ日本語、中国語で歌って競い合いました。中日双方の4名の音楽家が審査員を務め、発音、歌唱力、パフォーマンスから点数をつけて審査し、最優秀歌唱賞、ベストパフォーマンス賞、グループ賞を選出しました。このほか、ライブ配信サイト、観客の投票による「人気賞」も選ばれました。

審査員陣は李双江、李玲玉、朱樺など中国国内で名の知れ渡る歌手のほか、改革開放初期から中国との音楽交流に尽力してきた谷村新司も日本から駆けつけました。歌手たちのバラエティに富んだ歌とパフォーマンスに場内から暖かい拍手が沸き起こるほか、審査員たちのユーモアに富んだ、軽妙な講評はたびたび、会場を笑いの渦に包みました。

ステージの最後は、谷村新司がピアノ演奏をバックに、1980年代始めから中国全土に広まった代表曲「昴」を熱唱し、観客たちも一緒に曲に合わせて手を振り、鳴り止まぬ拍手の中でフィナーレを迎えました。

上海師範大学日本語学科の李昱伯さん

北京外国語大学日本語学科の辛清揚さん

審査の結果、トップバッターで登場し、尾崎豊の歌にチャレンジした上海師範大学日本語学科の李昱伯さんが「人気賞」、中島美嘉の「雪の華」に挑んだ北京外国語大学日本語学科の辛清揚さんが最優秀歌唱賞、ジェイ・チョウの「ザ・ロンゲスト・ムービー」を阿吽の呼吸で歌った北京在住日本人ユニット「田中&山崎」がベストパフォーマンス賞、そして紅組がグループ賞をそれぞれ受賞しました。

日本人ユニット「田中&山崎」

なお、5ラウンドにわたる甲乙つけがたい対決のほか、北京外国語大学のストリートダンスサークル「Amazcrew」、「中国で一番かっこいいソーラン節!」をキャッチフレーズに中国で活動している日本伝統芸術パフォーマンス団体「華(はな)組」、坂東玉三郎が主演する中国昆劇合同公演『牡丹亭』に出演した若手昆曲役者・董飛らのパフォーマンスも観客らの心を引き付けました。

若手昆曲役者・董飛ら

華(はな)組

「2017年中日歌唱コンテスト」は中国国際放送局、中国国際ラジオテレビネットワーク局と北京外国語大学が中日国交正常化45周年記念するために共同主催した企画です。歌声を通して新しい友好の架け橋を渡し、中日両国の民間交流をさらに深めることを主旨としています。

なお、「中日歌唱コンテスト」は、CRI日本語部の伝統的な新年番組「紅白歌比べ」(1978年から)をベースにしたもので、SNSやインターネットなどでも展開する新たなマルチメディアイベントです。出場者は中国人と日本人の混合で紅組(女性)と白組(男性)の2組に分かれ、優勝を目指して競い合い、勝敗は専門家による審査および観覧客とネットユーザーの投票によって決定します。本番組は初回から一貫して、プロと一般の敷居を作らないという原則の下、誰もが親しめる方針を続けています。その結果、両国の人々から、毎回たくさんの応募が寄せられています。日本の横井裕在中国大使は、同企画が中日の友好増進に果たした役割を積極的に評価し、今回の決勝戦のステージに寄せた祝賀のメッセージでは「本コンテストが日中友好の懸け橋としてこれからも末永くその役割を発揮し続けることを期待する」としました。

「2017中日歌唱コンテスト」は4月末に募集を始め、一カ月ほどで中日両国の400人余りの参加者から応募がありました。決勝戦に勝ち進んだ10組はいずれも厳しい選抜をくぐり抜け、開催地の北京のみならず、上海、内蒙古自治区、黒竜江省などからわざわざ駆けつけた歌手もいます。 (取材・文責:王小燕、星、写真:劉叡)