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第8回全国高校生日本語コンテスト、北京で開催

2017年 5月 28日17:28 提供:中国国際放送局

中国全土の日本語を学ぶ高校生を対象とした第8回全国高校生日本語スピーチコンテストが27日、北京で行われました。全国19の省や直轄市の40校・79人の選手の中から選ばれたファイナリスト20人が北京の決勝戦に参加し、日本語のスピーチ力を競い合いました。

コンテストのテーマは、「朱鷺(トキ)が巣立つ!」で、学生らは中日両国にまつわるトキの話を基に、「両国が協力してトキを保護することが平和友好に繋がる」という考えや、「日本に留学した中国人留学生は、かつて日本に贈られたトキのように、今後の両国の友好を支えて行くべきだ」という主張など、両国関係の在り方についてスピーチを展開し、それぞれの思いや夢を伝えました。また、「生物と環境保護の大切さを漫画やアニメを通じて発信するべきだ」と訴える選手もいるなど、若者らしさ溢れる発想が会場の関心を集めました。

結果発表では、2人の選手が一等賞に選出されました。選ばれたのは「トキを自然へと巣立たせることが本当の意味での保護だ」と主張した上海外国語付属外国語学校の袁玥煒さんと、「中日友好を支えたトキのように、留学を通して貢献したい」と語った蘇州市第三中学の鈕弈昊さんです。受賞式の後で、鈕さんは「準備にあたり両国の友好事例を多く知ることができた。一人一人の力を合わせて友好を築くことの大切さを感じた」と振り返り、袁さんは「世界の舞台でも優勝できるよう頑張りたい」と、次のステージに向けて意気込みを語りました。2人は中国を代表し、7月に日本で開催される世界大会に出場します。

袁玥煒さん鈕弈昊さん

同コンテストは、中日青年交流センター、特定非営利活動法人エデュケーションガーディアンシップグループ(NPO法人E.G.G.)、在中国日本国大使館が共催するもので、今年で8回目の開催となります。中日青年交流センターの洪桂梅副主任は挨拶で、「中日国交正常化45周年の節目の年に行われる今回のコンテストには特別な意義があり、選手らに活躍して欲しい」と期待を寄せました。NPO法人E.G.G.の豊田邦裕理事長は、「コンテストを通して異文化理解能力を身につけて欲しい」と伝えました。また、在中国日本国大使館の山本恭司公使は、「みなさんのような若い世代が未来の日中関係を支えて行くことになる」と選手たちを激励しました。(取材・写真:劉 睿)